作家への道はエロから! ポルノ小説を書くべき3つの理由

文芸・カルチャー

公開日:2018/2/24

■性的経験は必須ではない!? 求められるのは文章力よりエロ力!?

「ポルノ小説には、高い文章力は必要はありません」と、わかつき氏は言い切る。読者が求めるものは流麗で文学的な表現ではなく「エロ」。「こんなヒロインとエッチがしたい」「状況やプレーがエロい!!」「このセリフだけで勃つ、濡れる!!」という飽くなき妄想を小説の中にぶちまければいいのだ。性体験などなくたっていい。ポルノ小説業界には「童貞のポルノ小説がいちばんエッチだ」という説もあるほどだ。大事なのは「ヌケるかどうか」これだけだ!

 そして、ポルノ小説を書くことで一般小説も上達するというメリットがある。私は小説コンクールの下読みをしたことがあるが、多くの作品で「テーマが複数あってぶれる、絞りきれていない」と感じた。力量のない作家が、複数のテーマや複雑な構成をいきなり書くのは難しい。だが、ポルノ小説は何があろうとも「テーマはエロのみ」なのだからぶれようがないし、常に「読者を興奮させる」ことを意識して書ける。

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 作家の妄想でありながら、自己満足ではなく、文章で読者を感じさせるという触れ合い――精神的なセックスがそこにはある。小説が上達しないはずがない。

 エロ小説を書いて稼ぎながら、一般小説のための訓練もできてしまうのだ!