なぜあなたの恋愛は幸せじゃないのか? 『嫌われる勇気』著者が語る恋愛論

恋愛・結婚

公開日:2018/3/5

 恋愛によって生じる悩みや苦しみから解放され、恋愛を通じて幸福になる方法を紹介していく『愛とためらいの哲学』が2018年2月15日(木)に発売された。

 2013年の発売以来、全世界で400万部を超えるベストセラーとなり、世界中にアドラー心理学ブームを巻き起こした『嫌われる勇気』。その著者である岸見一郎が「ずっと書きたいと思っていたテーマ」を綴ったのが同書だ。芸能人の不倫ネタやテレビドラマの中のゲス恋愛が大きな話題になったり、ストーカーによる事件が起こる時代に一石を投じる恋愛論を紹介していく。

「対人関係の心理学」ともいわれるアドラー心理学の祖であるアルフレッド・アドラーと、日本におけるアドラー心理学研究の第一人者である岸見。2人の共通点は「よく恋愛相談を受けた」こと。晩年のアドラーが講演会で一番よく受けた質問も、岸見が教鞭をとっていた時に学生から寄せられた相談も一番多かったのが「恋愛関係」だったそう。

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 携帯電話やSNSによって“繋がる”手段が多彩になり、IoTでモノを自在に動かすことができるようになった現代。これだけ技術が進化してもなお、人の心や恋愛は思いどおりにならない。

 同書では、カウンセラーや教師として長年多くの人たちから恋愛相談を受けてきた経験と、アドラー心理学の哲学研究者として探究してきた「愛」についての哲学的思索「愛とは能力であり、技術である。」というメッセージを紹介。アドラーの教えとともに、具体的な考え方・行動のヒントを伝授していく。

 装画には女性ファンの多い漫画家・おかざき真里を起用した同書。賢人から幸福になるための“愛する技術”を学んでみてはいかが?

<内容>
第1章:なぜあなたの「恋愛」は幸せをもたらさないのか
・恋愛は二人の課題である
・愛することは能力である
・困難な恋に走る人
・嫉妬は悪魔の属性である ほか

第2章:結婚と子育ての困難について
・なぜ結婚に踏み切れないのか
・親が結婚に反対してきた場合
・パートナーはあなたの親ではない ほか

第3章:人を愛するとはどういうことなのか
・恋愛に「なぜ」はない
・依存関係にならないために
・自己中心性からの脱却
・勇気を持つ人だけが、愛を実現できる ほか

第4章:幸福になるための「愛する技術」
・人はわかり合えない
・集中力を持つ
・「今ここ」を生きる
・セックスとコミュニケーション ほか

岸見一郎(きしみ・いちろう)
1956年京都府生まれ。哲学者、日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門の哲学と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的に執筆・講演活動を行っている。著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』『アドラー心理学入門』『生きづらさからの脱却』『人生を変える勇気』『幸福の哲学』など。

※掲載内容は変更になる場合があります。