9割は不用!?「クローゼットはパンパンなのに、なぜか明日着ていく服がない!」と悩む人へ
公開日:2018/3/4
「素敵!」と思って買った洋服たちがクローゼットに詰まっているはずなのに、どういうわけか着ていく服がない! 朝から何度も服を着替え直しては「ああでもない」「こうでもあない」と悩んだ経験がある人は必見の一冊『クローゼットがはちきれそうなのに着る服がない! そんな私が、1年間洋服を買わないチャレンジをしてわかったこと』(松尾たいこ/扶桑社)が刊行されました。
■クローゼットはこうしてパンパンになっていった
本作の著者は松尾たいこさん、カズオイシグロ『わたしを離さないで』の限定ブックカバーも担当した人気イラストレーター・エッセイストです。ファッションが大好きな彼女は「ショッピングは最大の娯楽にして、最高のストレス解消法」だと、洋服を買いまくっていました。そのため、松尾さんのクローゼットはいつも洋服ではちきれそうで、オシャレな女性にありがちな「クローゼットパンパン病」に悩んでいたそうです。
クローゼットがパンパンだと洋服は取り出しにくいし、シワもできる、お手入れも追いつかない…。このままじゃいけないと、松尾さんはあの手この手でクローゼットを整理して、いらない洋服を処分していたそうです。しかし、処分した以上に新しい洋服を買ってしまい、整理しても洋服がどんどん増えていくというイタチごっこの状態に陥っていました。「自分のショッピングの仕方を根本的に変えないと無理だなぁ」とうすうす感じていたときに、松尾さんが出会ったのが「1年間洋服を買わないチャレンジ」でした。買いたくても服を買わない、買わないチャレンジをやってみて松尾さんがした工夫やどんな変化が生まれていったのかが、本書でくわしく語られています。
■マイルールを決めて、逃げ道を作っておく
ファッションが好きだからこそクローゼットがパンパンになってしまうのに、買わないなんて本当にできるの? きっとそう思う人も少なくないでしょう。松尾さん自身も数日で挫折してしまうと、チャレンジを始める前に思っていました。だから、そうならないために無理せずできる自分なりの逃げ道ルールを作ったそうです。
松尾さんの考えた逃げ道ルールは3つ、手持ちの服を活かすため靴やスカーフなどのファッション小物は買ってOK、ヨレヨレになるとみすぼらしく消耗品ということで下着類も購入OK、取材や撮影用のイベントなどの衣装は購入OKというものでした。この逃げ道ルールは自分の生活スタイルに合わせて、好きなものや絶対に必要なものをOKにするとチャレンジを続けやすいと松尾さんはアドバイスしています。
セール品、最後の一点、そんな言葉にのせられて洋服を買った経験がある人は少なくないでしょう。勢いで買った洋服たち、その末路はどうなっているでしょうか? 松尾さんは洋服を買わないチャレンジをしたことで、自分の好みがハッキリとして、いろんなテイストのタイプの洋服はなくなったと言います。
洋服は本来の自分らしさ、魅力を活かすもの。あなたも自分に似合う洋服が詰まった、お気に入りだけのクローゼットを作れば、日々の生活がよりオシャレで充実したものになるはずです。たくさん服を持っているのに着ていく服がない、ファッションが好きで流行にフラフラ、そんなあなたはとくにこのチャレンジに向いています。本作を読んで「洋服を買わないチャレンジ」を実践してみましょう!
文=なつめ