佐渡島庸平 今月の「この本にひとめ惚れ」『世界のブックデザインコレクション』『SAUNA』『劇画 ヒットラー』
公開日:2018/3/8
『ダ・ヴィンチ』本誌の人気連載コーナー「この本にひとめ惚れ」から、コルク代表・佐渡島さんのひとめ惚れ本を紹介。『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』といった大ヒット作品を世に出した天才編集者・経営者が“ひとめぼれ”した本をチェック!
『世界のブックデザインコレクション』
センドポインツ・パブリッシング:編
石田亜矢子:訳 雪 朱里:監修
グラフィック社 3800円(税別)
装丁(日本語版):佐藤亜沙美
編集(日本語版):本木貴子
デザイナーが手元に置いておく類の本なのだろうが、本好きは思わずほしくなる。凝った装丁はなかなかできない実情はあるが、これらのアイディアの一部なら取り入れられるかも。
『SAUNA』
池田晶紀
ゆかいパブリッシング 2800円(税別)
装丁:やまねりょうこ
タイトルデザイン:德永明子
写真:池田晶紀
周りの人がサウナにハマっている理由を探りたくて手に取った。サウナの写真集なのにサウナ以外の写真が多く、日本人の作品なのにほとんど日本語がない。実に不思議な本である。
【青山ブックセンターにて彷書】
<プロフィール>
佐渡島 庸平(さどしま・ようへい)●1979年生まれ。南アフリカで中学時代を過ごし、灘高校、東京大学を卒業。2002年に講談社に入社し、週刊モーニング編集部に所属。『バガボンド』(井上雄彦)、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『モダンタイムス』(伊坂幸太郎)、『16歳の教科書』などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、クリエイターのエージェント会社、コルクを設立。現在、漫画作品では『オチビサン』『鼻下長紳士回顧録』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『テンプリズム』(曽田正人)、『インベスターZ』(三田紀房)、『昼間のパパは光ってる』(羽賀翔一)、小説作品では『マチネの終わりに』(平野啓一郎)の編集に携わっている。
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●コルク
写真=首藤幹夫
取材・文=田中裕