ひざ裏をのばして女子力アップ! 簡単5秒ストレッチで肩こり知らずに
更新日:2020/9/9
パソコン作業やスマートフォンの操作、ハイヒールや肩掛けバッグのクセなどにより、肩こりや腰痛など、体の不調を感じている女性は多いもの。気軽に行ける整体やマッサージがあればよいのですが、忙しくてなかなかそんな時間をとることができないという方も少なくありません。そんな人でも簡単にできて、効果の高いストレッチ法を教えてくれるのが『5秒ひざ裏のばしですべて解決』(川村明/主婦の友社)です。
著者の川村明氏は山口県でクリニックを営んでいる医師。長年悩んでいた腰痛や脚のしびれが、55歳でヨガを始めたことですっかり解消された経験をもとに、ヨガのインストラクター資格を取得し、「AKヨガ」を創設。若者からお年寄りまで、幅広い年齢層を対象にクリニックでヨガを教え、高い効果を上げています。
ヨガやストレッチにはさまざまなポーズがありますが、本書が重視するのは「ひざ裏をのばす」こと。その驚きのストレッチ法を紹介していきましょう。
■ポーズは3つ、たったの5秒!
本書のストレッチ法の最大の特徴は、とっても簡単なこと。
(1)壁ドンストレッチ
(2)壁ピタドローイン
(3)ワン・ツー・スリー体操
行うストレッチは、この3つだけ。そして、それぞれのストレッチを行う時間も驚きの短さです。紹介された回数をすべて行ってもひとつ1分ほどで、時間がなければワンポーズを5秒行うだけでも効果があるというのも、働く女子にはうれしいところではないでしょうか。
ストレッチそのものも簡単です。たとえば「壁ドンストレッチ」のやり方は、次のようにシンプルなもの。
1.壁の前に立つ
2.両手をつき、足を前後に開く
3.壁を5回押す
4.ぐーっと5秒キープ
※3~4をもう一度くり返したら、足を変えて同様に
後ろ足のかかとで強く床を踏みしめる、背中をのばして腰をぐっと内側へ、手は肩幅に開き、指は少し開くなど、ストレッチの目的の「ひざ裏をのばす」ための細かな注意はありますが、やり方はとっても簡単で、時間や場所を選ばずに行うことができるものです。
壁ドンストレッチで意識すべきポイントのひとつは「両手をのばし、初恋の人を思い浮かべる」というもの。両手の間に初恋の人を思い浮かべることで、ホルモン分泌にも効果があるそうです。
3つのストレッチをセットで行うことで、ひざ裏を中心とした全身の筋肉が、本来の動きや強さを取り戻していきます。3日→3週間→3カ月→毎日というように、長く続けることが大切です。
■ひざ裏がのびれば人生が変わる
ひざ裏がのびると、なぜ体の不調がなくなるのでしょうか? その答えは、ひざがのびることによって、連鎖的に骨盤が立ち、体幹に力が入って腹筋が強くなり、肩や胸が開くようになるからです。
猫背をはじめとする悪い姿勢が、肩こりや腰痛など、体の不調の原因になるのはよく知られていることです。しかし、ひざ裏をのばすことで体の他の部位の筋肉も柔らかくなり、全身の姿勢がよくなっていきます。きれいな立ち姿は、若返りにも効果があるかもしれません。
本書では、ひざ裏がのびることによって「呼吸」「脳」「腸」「肩・腰」「血流」「美」に効果があることが解説されています。肩こりや腰の痛みに悩んでいる皆さん、1日1回、ワンポーズ5秒程度のストレッチを日々の生活に取り入れて、快適な毎日を手に入れてみませんか? 美しい立ち姿は、あなたの日常も素敵に変えてくれるはずです。
文=井上淳