「部下に好かれることを目的にしたら、リーダーはおしまいです」――成功者を奮い立たせた言葉
公開日:2018/3/30
悩んだときや迷ったときに心へ響く言葉を紹介する、『成功者を奮い立たせた本気の言葉』が2018年3月8日(木)に発売された。
著者・千田琢哉は“20代ビジネスパーソンのカリスマ”の異名を持ち、若きビジネスパーソンから厚い支持を集めるビジネス書作家。経営コンサルタント時代に3000人以上のエグゼクティブと交流し、企業参謀として事業をサポートした実績を持っている。大口クライアントからコンサルティング契約を次々と獲得した秘訣は、提案書を開いた直後の「0ページ」に書いた「本気の言葉」だった。
著者は自信と不安の間で揺れ動く経営者たちと向き合い、「あなたが成功するにはこれしかない!」という、相手の魂を奮い立たせる言葉を贈り続けた。結果として経営者の信頼をガッチリとつかむことに成功。同書には相手の背中を押し、信頼をつかんだ言葉の数々がつまっている。掲載された名言の中から、3つの言葉を紹介しよう。
<部下に好かれることを目的にしたら、リーダーはおしまいです>
組織改革を進める際に苦労したのは、リーダーと部下の仲間意識が強く“ナァナァの関係”に陥っている会社だった。結束力が強いのとは違う甘ったるい人間関係がはびこる職場では、お互いのミスを隠蔽し合って噂話にあけくれ、行動するエネルギーは鈍ってしまう。そのため「部下に好かれることを目的にしたら、リーダーはおしまいです」と繰り返し発言。真摯にこの言葉を伝えるうちに、リーダーたちは次第に目つきや表情が立派に変貌した。
<本物の幸運の持ち主は、必ずどん底から這い上がります>
これまでに出逢ってきた長期的な成功者には、共通する2つの体験がある。1つ目はどん底に落ちぶれること。著者の知る限り、どん底を経験していない長期的な成功者は一人もいなかったそうだ。
2つ目はどん底から這い上がると決断すること。どん底に落ちたのは這い上がるチャンスが与えられたことを意味し、ふて腐れると人生の敗北者で終わってしまう。そこで著者は「人生はどん底に落ちても絶対に終わらない。どん底に落ちてふて腐れた瞬間に、人生は終わるのだ」と断言する。
<どちらをやれば、死に際に笑えますか?>
著者は経営コンサルタントとして駆け出しの頃、ある経営者の死生観に学んだ。彼は決断する際に「死に際に笑えるかどうか」を基準にしていたのだとか。身内を若くして病気で亡くし自身も不治の病にかかっていた彼は死がいつも身近にあり、毎日を文字通り命がけで生きているかのようだった。「明日、目が覚める保証はないよ」が口癖で、朝目が覚めるたび、その日一日を生きられることに全力で感謝していたという。
著者は迷える経営者たちに対して、いつも「どちらをやれば、死に際に笑えますか?」との言葉を贈り続けている。その言葉を聞いた人はみな一様に一瞬驚いた顔をしたのち、ふっと穏やかな顔になって自分の好きなほうを選んだ。春からの就職や移動、転勤などで悩みも増えるこの時期。「人生の経営者」として、実績を持つコンサルタントの言葉からエネルギーを手に入れてみてはいかが?
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