「重たい勇気が必要だった」 TEAM NACS東京公演初日会見

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更新日:2018/3/14

 2月3日大阪公演を皮切りに全国5箇所で上演してきた演劇ユニット「TEAM NACS」の最終公演となる東京公演がいよいよ本日(3月14日)よりスタートする。(※東京公演は3月14日~4月1日TBS赤坂ACTシアターにて)

 今回の公演ではTEAM NACSリーダーである森崎博之が2012年上演の本公演「WARRIOR~唄い続ける侍ロマン」以来、6年振りに原案・演出を、脚本には映画『永遠の0』や『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』などを手掛けた林民夫氏が担当している。

 物語の舞台は1945年、8月15日に無条件降伏を受け入れたあとの「幌筵島」「占守島」だ。メンバーの故郷である北海道が二分されていたかもしれないという史実を元に、突如「占守島」に攻めてきたソ連兵に立ち向かった兵士たちの“生き様”を描いた、重厚な作品となっている。

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 その「PARAMUSHIR~信じ続けた士魂の旗を掲げて」の東京上演に先駆け、TBS赤坂ACTシアターでTEAM NACS森崎博之安田顕戸次重幸大泉洋音尾琢真の会見が行われた。

 それぞれ役衣装となる兵士の衣装に身を纏い登場した5人。まず森崎が「最後まで気を引き締めて頑張りたい」と意気込みを述べるものの、音尾が突如「まだまだ長いので、より健康に気を付けたい……実は4人には内緒で、お腹を壊していたんです」と告白を。その発言に驚いたメンバーから「どこで!?」と矢継ぎ早に問われることに……(「福岡です」と苦笑いで返答)。

 また今回、森崎が演出を務めるにあたっての質問に、森崎は「4人が映画やドラマなどで活躍しているなかで、(自分は)重たい勇気が必要だった。その勇気を出して楽しもう、と。期待以上の物語になりました」と神妙に話をすると、大泉は「森崎博之だからこその満足がある。音楽とのコンビネーションも素晴らしく、後の壮大な感動を呼ぶ盛り上がりは森崎じゃなきゃ出せないものだ」と森崎に対し称賛の言葉を贈った。さらに林民夫氏による脚本に関しては、安田は「重厚なテーマ。やりがいがある言葉が並んでいる。よくここまでまとめあげていただけたなと思います」と感謝の意も述べた。

 記者からの「方言などといった役作りはしたのか?」の問いに対しては、森崎はすかさず「そだねー」と返答を。すると次々と「のっかった!」「あの方たちが言うから可愛い!」「おっさんが言っちゃダメ!」とメンバーたちからツッコミの嵐を受けることに。また音尾の役作りは(坊主頭の)「髪型ですね!」と述べるも、「ドラマのときと同じでは?(安田)」「今は(髪の長さが)11ミリです。(陸王の)コーチ役のときは10ミリ。1ミリ違います」と返し、記者の笑いを誘うNACSらしい掛け合いも健在だった。

 戸次も「地方公演には予期せぬアクシデントが多々ありました!きっとDVDとブルーレイが出ますのでそこに入ると思います!」ときっちり円盤のアピールもしつつ、最後には、リーダーである森崎が「北海道はお世話になっている場所。心のこもった芝居にしたいです。よろしくお願いします」と笑顔で締めた。

 東京公演には当日券が発売されるほか、4月1日にはライブ・ビューイングも開催される。

■詳細はTEAM NACS公式サイトで!