その写真、SNSにアップして大丈夫?「一億総写真家」の時代に知っておきたいこと

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公開日:2018/3/23

 写真撮影に関する法律やマナーを解説する、『写真好きのための法律&マナー』が2018年3月19日(月)に発売された。

『アサヒカメラ』は2017年2月号と3月号で「写真を無断使用する“泥棒”を追い込むための損害賠償&削除要請マニュアル」を掲載。2号連続完売になる反響を受け、シリーズ特集「写真好きのための法律&マナー」を組んでいた。同書は、読者から大きな反響と支持を得た連続12回のシリーズをまとめたもの。「損害賠償&削除要請マニュアル」も超実践的な完全版として掲載している。

 写真撮影時の肖像権問題はもちろん、風景や野鳥、鉄道撮影時のマナーや法律問題についても詳しく言及。「こんな撮影地で気をつけるべきポイントは?」「この写真をSNSで発表してOK?」など、今すぐ使える実践的な記事が満載。また、写真の無断使用に関する対策など著作権についてもわかりやすく解説していく。写真コンテスト応募者のみならず、インスタグラムやFacebook、Twitterにブログで写真を投稿する人も必読の一冊。写真撮影でトラブルを起こさないためにも、必要な知識をしっかりと身につけておこう。

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<アサヒカメラ編集長のあとがきより>
カメラつきの携帯電話やスマートフォンの普及により、現代は「一億総写真家の時代」などと言われる。そのうえ「SNSの時代」でもある。インターネット上の不特定多数の人々に、自分の写真を発表できる場を誰でも持てるようになった。つまり、ネット上では誰もがアサヒカメラのような「メディア」を持てるようになったということだ。
多くのマスコミでは、著作権や肖像権に関する研修が行われている。翻って、一般の人はどうか。メディアのイロハを学ぶ機会は十分にあるのか。答えは「NO」。それどころか、誤った法知識や身勝手なオキテを振りかざし、無実の撮影者を袋だたきにし、他人の写真を平然と無断使用する人も多い。実に許しがたい連中だ。
本書の内容は、本来なら写真団体や教育機関、マスコミで率先して扱うべきテーマだと思う。写真文化どころか、「表現」の根底を揺るがしかねない重大な問題なのだ。だが、現実はご覧のとおり。文化立国など遠い夢のように思える。

<内容>
・肖像権、著作権、施設管理権… 撮影シーン別に徹底チェック! スナップ撮影の「落とし穴」を探せ
・ストックフォト、SNS、コンテスト… 肖像権や著作権などを発表方法別に徹底調査! この写真は「アウト? セーフ?」
・街でカメラを向けただけで条例違反?「盗撮冤罪」から身を守れ
・炎上と萎縮の実例に学ぶ肖像権と盗撮
・子や孫の元気な姿はもう撮れなくなる? 肖像権問題より深刻な「顔写真=個人情報」という危うい話
・まとめサイト問題から考える「SNS時代の著作権」
・写真集、企業、SNS、まとめサイト… 証言でつづる交渉の舞台裏 写真の無断使用「被害と交渉」の現実
・写真の無断使用が止まらない まとめサイト「法律の壁」
・「写真の無断使用」にトドメを刺す! 削除要請&損害賠償請求 超実践マニュアル[完全版]
・あなたの「常識」はどこまで通用するか? 肖像権・著作権ほかQ&Aドリル
・著作権が奪われる! こんな募集要項には要注意
・人気撮影地でいま何が起きているのか?「風景・野鳥撮影」のマナーを考える
・撮影マナーの向上を目指す 北海道美瑛町の挑戦
・写真家&元鉄道員の証言、事件から学ぶ教訓 嫌われない「撮り鉄」になるために

※掲載内容は変更になる場合があります。