始めやすくて継続しやすい。簡単ダイエットの秘訣は「5秒筋トレ」!!
公開日:2018/3/25
「やせたい」「体を引き締めたい」、そう考えてダイエットや筋トレに取り組むのだけれど、どうしても続けることができない……。そんな人もきっと多いはず。続けられない理由はいろいろあるだろうが、多くの場合、その根元にあるのは「きつい」とか「面倒」とか いう気分。でもその原因は、自分の体や生活スタイルに合わないトレーニングをしようとしていることにあるという。
『続かないあなたのための やせる5秒筋トレ』(松井薫/山と溪谷社)では、日々の生活に取り入れやすい簡単な「5秒筋トレ」を紹介。その運動によるダイエットや、体を引き締める方法を教えてくれる。
「たった5秒の筋トレで効果があるの?」と思う人は多いだろう。私もその一人だ。今日は、本書のすすめる5秒筋トレがなぜ効くのか。その理由をじっくり読み込んでいきたい。
■5秒筋トレが効くのは、継続しやすい簡単な運動だから!
「5秒筋トレ」とは、その名のとおり1回5秒の運動を基本単位とした筋肉トレーニングのこと。力を入れた状態で5秒間静止するもの、5秒かけてじっくり動くもの、1回1秒の短い動作を5回連続するものなど、方法はさまざまだが、どのメニューも非常に短い時間で、簡単に取り組めそうだ。
肝心の筋トレ効果も、よく練られている。
柔道整復師やパーソナルトレーナーとして活躍する著者の松井薫氏は、かねがねトレーニングを続けられないという人と接してきた。そんな人たちのために、「時間がなくても簡単にできる、超効率的な筋トレ法」として考え出したのが、5秒筋トレだからだ。
本書の「はじめに」で松井氏は「体を鍛えて『基礎代謝を高めること』がダイエットを成功させるために有効」としたうえで、「ただし、その基礎代謝を高めるためのトレーニングは、続けなければ効果は出ない」と述べている。
そう、とても面倒なことだが、継続しなければならないのだ。筋トレの効果を求めるには、一定の期間以上、筋トレを続けることが必要なのだ。
だが、重い負荷をかけてきつい筋トレを長く続けるのはむずかしい。ならば「いつでもどこでも簡単にできる筋トレを、長期間続けることで、その効果を期待しよう」というのが、本書のねらいだ。筋肉モリモリを目指すわけではないので、気負わず長く続けられるぶん、このほうが確実に効果を期待できるというのだから、試してみない手はないだろう。
■実際の「5秒筋トレ」にチャレンジ、その方法は?
本書では、5秒筋トレの準備段階として、トレーニング効果が得られる呼吸法や、鍛える部位の筋肉を意識するイメージングについて説明され、それぞれに理論的な裏づけも説明されている。
またコラムなどで「もはや歩くだけでは解消できない? 現代人の“お腹ぽっこり”事情」など、日々の生活と関連づけた形で、効果のある運動を行うために役立つ知識を教えてくれるのもうれしいところだ。
トレーニングは前述のように、5秒単位でねらった筋肉ごとに負荷をかける運動が基本だ。8種目のトレーニングが紹介されているが、理想スタイルは種目ごとに10回×3セット行うことだという。
「え? ちょっと話が違う……。そんなきつい運動には自信がない」と尻込みしそうになった人も安心してほしい。重視すべきは「長い期間続ける」こと。だから、自分の生活スタイルに合った形で取り入れればいいそうだ。
5秒筋トレのうれしい特徴は「お腹まわり 」「二の腕」「お尻」など、気になるパーツごとにトレーニングを実施できることだ。
たとえば、
・ぽっこりお腹をすっきり凹ませる →バルーンポンプ
・スーツの似合うしっかりした上半身を仕上げる →エア懸垂
・半袖の季節までになんとか二の腕のたるみを解消したい →果実もぎとり
・お尻の気になるたるみをキュッとさせる →ワインオープナー
のように部位ごとに特徴的なネーミングのついたトレーニング種目があり、それぞれわかりやすく解説されている。
実施する際のポイントや、座った姿勢で行うときの実施法などが紹介されているのも便利だろう。気軽にどこでも試してみたくなる。
それぞれの種目は特別にきついものではないが、鍛える筋肉を意識して正確なフォームで実施すれば効果が期待できるもの。仕事の合間やちょっとした空き時間にも続けられそうだ。
どれだけ「夏までにやせたい!」と願っていても、きつい筋トレにひるんでいては、思うようにやせることはむずかしい。でもこの「5秒筋トレ」ならば、簡単に始めて、続けることもできそうだ。1日数回たった5秒間の筋トレをくり返し行うこと。これで、ぽっこりお腹が解消したり 、お尻のたるみが気にならなくなったりするのならば、これ以上の朗報はない。さあそろそろ夏までに体を引き締めようかと思った多くの人には、本書を手に取って「5秒筋トレ」を始めてもらいたい。
文=井上淳