人のために自分を変えようとしてない?「自己肯定感」を高めるコツ
公開日:2018/3/28
人に振り回されない生き方をレクチャーする、『自己肯定感を高めて心を軽くする方法』が2018年3月19日(月)に発売された。
「自己肯定感」は人生のさまざまな側面に影響をおよぼし、人間関係や恋愛、仕事での成功や将来設計などを大きく左右する。自己肯定感の低い人は大抵モチベーションも低く、目標を達成できずに終わってしまうもの。結果として友人や結婚相手、仕事などを選ぶときに間違った決定をくだしやすい。
自己肯定感が低い人は目標を達成しても心から楽しめず、承認欲求が強いために人の意見に依存して被害者意識にさいなまれがち。自分につらくあたり、人の批判に耐えられず、不安やうつ病、不眠症といった精神的症状を引き起こすおそれもある。これらはあくまでも一般論だが、自己肯定感の低い人に共通して見られる特徴だといえるだろう。
一方、自己肯定感の高い人は間違えても罪悪感にさいなまれず、学習を通じて成長する機会を探し求める傾向が強い。人に批判されても自分を信じ、自分や他人に対してポジティブな姿勢を維持していく。
自己肯定感を高めるためには、潜在意識に刻み込まれたネガティブな信念から解き放たれることが重要。自己肯定感の低さを親や兄弟、教師、友人、その他の人たちのせいにしたくなるかもしれないが、それでは問題を解決できない。過去に何があっても自分の人生に責任を持ち、自己肯定感を高めることは十分に可能。ネガティブな自己評価を修正して自分の価値を正しく認識しよう。
自己肯定感を高めるエクササイズは明日からでも実践できる。1日の最も重要な1時間とされているのは、潜在意識が外部の刺激を受けやすい起床後の30分と就寝前の30分。ここで「何をするか」が大きな意味を持つ。
1日のスタートの切り方はその日の展開を左右するもの。最初でつまずいたためにずっと調子が悪かった日や、朝起きてから好調ですべてがうまくいった日は誰にでもあるだろう。 そこで毎朝30分間は物事を前向きに考え、感謝の気持ちを呼び起こそう。そして予定を確認しながら1日がうまくいくことを想像し、朝日を浴びて散歩するとよい。
同様に1日の締めくくりも大切。毎晩30分間は1日をふり返り、よかったできごとを日記に書き残そう。睡眠中の人は直前に見たものの暗示にかかりやすいため、元気がわいてくる本や記事を読み、明るい気分にさせてくれる音楽を聴くのがおススメ。
また、1日の終わりに翌日の計画を立てると、やるべき内容が潜在意識に擦りこまれてスムーズに計画を進行できるはず。過去に足を引っ張られないためにも、自分自身を肯定する気持ちを高めてみては?
マーク・レクラウ
ドイツ出身のライフコーチ。ジュネーブ・ビジネススクール・バルセロナ校客員准教授として心理学の教べんをとる。ラジオ番組やポッドキャストにたびたび登場。著書『習慣を変えれば人生が変わる』はドイツとスペインの他、英米でもベストセラーとなっている。現在、バルセロナ在住。
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