早く教えてほしかった! Excelの9割の関数は不要。今日から役立つ最高の時短術
公開日:2018/3/29
「働き方改革」の潮流もあり、業務改善や就業時間の短縮が目標づけられている昨今、具体的に私たちにできる解決策とは、何だろうか?
毎日のOAスキルの改善といった取り組みは盲点になりがちだが、具体的に実現可能で、しかも効果が期待できる分野だろう。今日紹介する本書『関数は「使える順」に極めよう! Excel 最高の学び方』(羽毛田睦土/インプレス)は、まさにそういった前向きな問題意識をもったあなたのための一冊だ。
Excel(エクセル)業務には売上表や報告書の作成、管理などさまざまなものがあるが、こうした業務を改善するには「関数の活用」が不可欠。だが一方で、いざ関数を学ぼうとすると、数がたくさんあり、数式も複雑で難しいものが多いため、忙しい人たちにとっては容易でないのが実際のところだろう。
■Excel関数を使いこなして、業務の時短を目指そう!
本書の著者・羽毛田睦土氏は、外資系コンサルティング会社や監査法人などの勤務経験を経て、公認会計士・税理士として独立した人物。いわばExcelを日常的に活用するプロとも呼べるその著者が「実際のExcel作業のほとんどは“18個の関数”だけでまわせる」と提唱し、「実務でよく使い、業務効率アップにも役立つ関数」を集中的に学ぶというコンセプトで、ギュッと焦点を絞って解説してくれる。
さらにうれしいのは、特に役立つ「5つの関数」について集中的に詳しい解説がなされていること。最小限の関数のさまざまな活用法を学び、その関数を組み合わせて使う応用法を習得することで、実際に現場で遭遇する入力や集計、分析などの幅広い作業を短時間で処理できるようになるという心強い一冊だ。
■ケーススタディを通して、得た知識を活用できるようになろう!
本書では知識解説だけでなく、ケーススタディのコーナーを設けてあるので、実際に手を動かしながらExcel関数を身につけることができる。羽毛田氏はセミナーの講師も務めているので、現場と講師の両方の目線を生かして、実践でいかしやすいポイントをしっかり押さえて操作の解説をしてくれるのが、ありがたい。
このケーススタディをくり返すことで、日々の実務においても「この場面なら、この関数が使える!」と気付く応用力も身につけることが可能だ。
本書が手ほどきしてくれるテクニックを活かして業務の時短を実現し、隣の同僚よりも一足お先に帰宅するのもよし、また上司や先輩たちから一目置かれる“頼れるビジネスマン”を目指してみるのもいいだろう。
自分の手で実現可能な「働き方改革」に、この春は早速チャレンジしてみたい。