「性の被害者」にならないために…発達障害の女の子の親が早めに知っておきたいこと
公開日:2018/4/8
性的被害に遭いやすい少女たちを守るノウハウをまとめた『発達障害の女の子のお母さんが、早めに知っておきたい「47のルール」』が2018年3月14日(水)に発売された。
特に女の子の場合は「しゃべることを止められずに仲間内で浮く」「おとなしすぎて目立たない」といったことを起こしがち。男の子の場合と違って周囲以上に本人が困っている傾向が強く、大人が気づかないケースも多い。発達障害とわからないままだと、思春期以降「性」に対する誤学習の影響などから望まない妊娠や性の搾取といった状況に置かれる危険がある。
性的被害の予防には、性に関する正しい情報やトラブルを避けるための生活習慣を身につけることが求められる。しかし保護者は学校の成績などに目を奪われることが多く、充分なケアをできていないのが現状だ。
そこで、発達障害を抱える思春期の少女と保護者を100組以上サポートしてきた著者が、豊富な経験や専門家からのアドバイスをもとに47個のルールを作成。少女たちが幸せに生きていくために保護者や支援者が気をつけるべき点、理解しておくべき方法を解説している。
学校の授業内容よりも前に教えておきたい知識が詰まった一冊。ぜひ同書を手に取って、「性の被害者」になりがちな女の子たちを守るための知識を身につけよう。
藤原美保
健康運動指導士、介護福祉士。株式会社スプレンドーレ代表。フィットネスのインストラクターとしてスポーツクラブ、スポーツセンターで勤務。発達障害の子どもに対する運動指導をきっかけに、身体使いの不器用さを目のあたりに。何か手助けができないかと、感覚統合やコーディネーショントレーニングを学ぶ。以後、親の会から姿勢矯正指導を依頼されて定期的にクラスを開催。思春期以降に「性の被害者」になる発達障害の少女たちが多いという現実に直面し、対策として必要な「学び」を教える活動も始めた。放課後等デイサービス施設「ルーチェ」を愛知県名古屋市に設立、サポートした女の子と保護者の数は100組を超える。
※掲載内容は変更になる場合があります。