一流は風邪をひかない!? 手洗い11回とマスク3原則でリスクは半減できる!
公開日:2018/4/10
人は一生のうちで200回くらい風邪をひき、完治するまでは平均4、5日かかるという。自分の仕事のパフォーマンスが低下するのはもちろん、チームのメンバーにもさまざまな損失を発生させる、ぜったいにひきたくない「風邪」を徹底的に避ける方法があるという。『一流の人はなぜ風邪をひかないのか? MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33』(裴 英洙/ダイヤモンド社)は、風邪を重症化させずに即回復する方法を身につけている「一流」の習慣を紹介する1冊だ。裴英洙(はい・えいしゅ)氏は医師・医学博士であると同時に経営者、コンサルタントとしても活躍する。
接触感染や飛沫感染により、風邪のウィルスが鼻や喉から体内に入ると、白血球を中心とした免疫システムが、ウィルスを排除しようと働く。その反応として起こる炎症が鼻水、咳、喉の痛みなどの風邪の症状である。
「一流」が重視するのは、風邪の症状が出る前の、「ひく前」である。「ひく前」にどんな感覚があるのかを把握し、ひく前の行動はどうだったのかを振り返り、日常生活に潜む悪い習慣を改めることが重要な風邪予防となるのだそう。
自分の風邪をひくパターン、何日で治るのかということも把握しておこう。風邪は抗生物質で治るものではないということで、病院に行くことは勧めていないが、インフルエンザの可能性がある場合は、高熱が出てから半日ほどたってから検査に行くのがベストだそう。
では著者が「風邪をひいてしまったときにやること」を見ていこう。
■もっとも注意すべきひき始め
著者の場合、のどに膜が張ったような感覚が、超初期の前兆だという。この段階で対処すれば悪化させずに済む。より早い回復を助ける効果がある漢方薬の服用と水分を多めにとること。暖かい服装をし、マスクなどで喉の加湿をする。仕事を内勤に変更しておくなども大事だという。
■いちばん辛いときの対策
鼻水や咳、発熱など次の症状が出てきたら本格的に回復モードにチェンジ。この時期は徹底的に寝て体を休め、胃腸に負担をかけない食事をとる。とにかく「悪化させない」ようにすることだそう。
■治りかけ対策
ピークを過ぎても体力は回復していない。他のウィルスに感染しやすい状態であり、ぶり返しの危険もあるので人に近づかないようにする。ひき始めから1週間くらいたったところでようやく全開モードに戻す。
本書では、うがいの方法、トイレのジェットタオルの危険性、マスクは1日5、6枚使うこと、ドアノブやつり革、他人と共有しがちなものを触るときは手袋をすること、顔を触ってはいけない、家族や仕事のメンバーが風邪をひいたときなど、日常生活のさまざまな場面で、いかにして完璧にウィルスシャットするかを紹介している。忙しいすべての人、受験生やその家族に必読の書だ。
文=泉ゆりこ