声優・上坂すみれが語る写真集に込めた思い「撮影で巡った場所を追体験してほしい」

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公開日:2018/4/13

 声優として「艦隊これくしょん -艦これ-」の吹雪、「中二病でも恋がしたい!」の凸守早苗など、さまざまな人気作品のキャラクターを演じ、歌手としても活躍する上坂すみれさんが写真集『上坂すみれ写真集 UESAKA JAPAN! 諸国漫遊の巻』(上坂すみれ/KADOKAWA)を発売。

 本稿では上坂すみれさんにインタビューを行い、ロケ地である青森・鳥取・和歌山での思い出話や、プライベートで行った旅行のお話などを伺った。

■見どころは“ロケーションの良さ”

――写真集の見どころはズバリどこでしょう?

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上坂すみれさん(以下上坂):とにかく、撮影したロケーションが素晴らしいんです! この本は、『月刊ニュータイプ』で連載している「日本のいいところを紹介しよう」というコーナー「UESAKA JAPAN!〜上坂すみれの日本礼賛!〜」が写真集になったもの。私も色々な服を着て登場しますが、ロケーションが主役といっても過言ではありません。

――今回のロケ地は青森・鳥取・和歌山の3カ所ですが、行ってみていかがでしたか。

上坂:なかなか距離的にも、個人の旅行で行くことがないところが多かったので楽しかったです。知らないところもいっぱいありました。

――青森の海上自衛隊八戸航空基地などは気軽に「観光で行ってみよう」と行けませんからね。では、青森で印象に残った場所を教えてください。

上坂:やっぱり、基地は印象に残っています。わざわざ制服と名札まで用意していただきましたし、親切に案内していただきました。あと、写真集には載っていないですけど、みなさんと集合写真を撮って、すごく楽しかったです。

――写真集には飛行機のコクピットでのショットもありますが、中はいかがでしたか?

上坂:第二次世界大戦時の機体は好きなんですけど、現代のものは馴染みがなかったので新鮮でした。あと、コクピット内にはすごい数の計器があって、パイロットになるのは大変なんだろうなって(笑)。

――なるほど(笑)。次に鳥取で印象に残っている場所はどこでしょう。

上坂:鳥取砂丘がすごくよかったです。鳥取といえば砂丘ってイメージがあったのですが、どんなところなのか、あまり知りませんでした。ですから「目の前に海が広がっていて、森もある」って色んな発見があった場所です。

――確かに、行ってみないとわからないことってありますよね。

上坂:そうですね。あと、リボンをつけた女の子のラクダもいました。本当に大きくて、まつ毛が可愛かったです。

――上坂さんがラクダに乗った写真もありますが、乗り心地はいかがでしたか?

上坂:高かったですね! 乗ってみると思ったより目線が高くなって、遠くの海がよく見えました。あと、あまり揺れなくて乗りやすかったです。フタコブラクダだったので、間に挟まっていい感じでした。

――馬に乗るよりも貴重な体験かもしれないですね。それでは、次に和歌山での思い出の場所を教えてください。

上坂:高野山ですね。すごくキレイな空気を感じることができました。ガイドの方に案内してもらって、精進料理をいただいて、宿坊に泊まって1泊2日で高野山にいるというのがすごく感慨深かったです。

――もともと高野山には興味があった?

上坂:ちっちゃい頃、初めて読んだ歴史の伝記が空海。それがすごく印象に残っていたので、高野山に行けたのはうれしかったです。

――高野山の空気はやはり違いましたか?

上坂:和歌山は全体的に自然が豊かで空気も水も美味しかったですが、高野山はすごく清冽なというか、引き締まるような空気がありました。特に撮影に行ったのが秋の紅葉シーズンで観光客が大勢いたんですけど、厳かな雰囲気が失われない、他にはない場所でしたね。

■神戸ひとり旅は半日ヴィレヴァンで

――それも行ってみないとわからないことのひとつですね。ちなみにプライベートで旅行には行かれますか?

上坂:今はネコを飼い始めたので、なかなか「旅行に行こう」ってならないんですけど、去年は神戸や箱根にひとり旅に行きました。

――おひとりで!? 他にお友達がいると気を遣ってしまうということでしょうか?

上坂:お友達と一緒の旅行も楽しいんですけど、私は寄り道が多いんです。きちんとプランを立てないで行くので、当初の目的とだいぶ違うってこともあります。神戸に行ったときは三国志ミュージアムに行こうと考えていたのですが、神戸のヴィレッジヴァンガードで半日くらい過ごしていました。

――え、神戸でヴィレヴァンですか?(笑)

上坂:品揃えが違うんですよ。90年代っぽいグルーヴ感があって、地方のお土産屋さん感が楽しめました。

――なるほど(笑)。ちなみに今後行ってみたい場所はありますか? ヴィレヴァン以外で…。

上坂:ちっちゃい頃からラベンダーが好きで、ラベンダー畑に憧れがあるんです。ですから、北海道の富良野とかいいですね。ラベンダー畑を見てみたいです。

――それでは、最後に読者のみなさまへメッセージをお願いします。

上坂:漫然と人体を眺めるのもいいですけど、日本の景勝地に興味を持っていただける本になっています。「この県にはこんなところがあるんだ」と観光地巡りの気分で見ていただけたらうれしいですし、行ける方は実際に現地に行ってみて、私が見たものを追体験してみてほしいです。

――上坂さん、ありがとうございました!

取材・文=冴島友貴 撮影=田上 富実子 スタイリング=佐野夏水 ヘアメイク=鶴田ゆか 衣装協力=フィント 代官山店