夏目漱石『こころ』あらすじ紹介。罪の意識に苛まれ続けた男の末路とは…

文芸・カルチャー

更新日:2024/2/8

『こころ(角川文庫)』(夏目漱石/KADOKAWA)

 少年が鎌倉の海岸で出会った男性は、いつもどこか寂しげだった。少年は、その男性のことを「先生」と呼ぶようになる。父親の見舞いで故郷に帰省していた少年は、先生から届いた自殺を思わせる手紙を抱えて東京行きの汽車に乗り込む。

 その手紙には、先生の悲しい過去の告白が綴られていた。信頼していた人間に裏切られたことで体験した地獄。そして自分も親友を裏切ってしまったこと。先生は学生時代、下宿の主である未亡人のお嬢さん(後の先生の奥さん)に、ひそかに恋心を抱いていた。

 しかしある日、先生の親友であり同居人のKが先生に対して、「お嬢さんに恋をしている」と告白する。先生はそんな純粋無垢なKに対して「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」という一言を浴びせ、裏で未亡人にお嬢さんとの結婚を請い、許諾される。気まずさを覚え、先生はKにこのことを言えないでいた。そして先生より先に未亡人の口から先生とお嬢さんの結婚を知らされたKは自殺。

 Kを裏切り、失望させ、自殺へ導いたという自責の念は、最終的に先生本人を死へと誘う。カルマに縛り殺されていく人間の「こころ」を描いた、日本文学史上の金字塔。

文=K(稲)

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