真紅のワンピースで日帰り出産! キャサリン妃の愛されコーデ術とは…
更新日:2018/4/25
2018年4月23日、英国王室のキャサリン妃が第3子となる男児を出産したというニュースが世界中を駆け巡りました。白い襟のついた真紅のワンピースを身にまとったキャサリン妃は、やさしい微笑みをたたえながら赤ちゃんを抱いて病院の玄関から出てきました。
抜群のスタイルと弾けるような笑顔、いつも謙虚で慎ましい姿勢を持ち、多くの人から愛され注目を集める彼女。その背景には、好印象を与える独自の着こなし術がありました。そこで、キャサリン妃のファッションやおしゃれの法則が分かる2冊をもとに、妻として、母として、ひとりの女性として輝き続ける彼女の魅力に迫ります。
■「いつだってレディライク」がキャサリン妃の鉄板
『Princess Catherine Complete Book』(T.L.C:編/宝島社)はキャサリン妃の最新ファッションから過去のコーディネートまで、写真とともに徹底解説している1冊。ヘア&メークや子どもたちについても記述があり、キャサリン妃のすべてを知ることができます。
ワンピースを主役にコンサバティブに
公務では1枚で様になるエレガントなワンピースを着る機会が多いキャサリン妃。選ぶデザインのほとんどはとてもシンプルで定番のデザインばかり。ファッション好きからしたら「コンサバティブ過ぎてつまらない」なんて言葉も出てきそうですが、ここに好印象を与えるヒントがあります。
AラインやIラインの女性らしいシルエットを生み出すワンピースは、世代を問わず好感を得られるモテアイテムです。そこに王室らしい気品あるアクセサリーやトレンド小物を合わせることで、キャサリン妃流ちょいコンサバファッションが完成。また、シーンに合わせたカラー選びやカジュアルとフォーマルの使い分けも抜群な彼女。第一印象を良く見せる好感度ファッションとして、ワンピースは一番に押さえるべきアイテムです。
キャサリン妃は小物使いのスペシャリスト
スタイリストも脱帽のファッションセンスで注目されているキャサリン妃ですが、ただ良いものを着ているわけではなく、1着を長く何度も愛用する姿に好感が持たれているようです。同じ洋服でも違う雰囲気に見せるコツ、それは小物使いにありました。
中でもチェックしたいのが、ハットとベルト。公務でもよく身に着けているデザイン性の高いハットは、シンプルコーデのアクセントになり、プリンセススタイルの決定打に。ハットに合わせて髪をゆるくまとめたり、きっちりシニヨンにしてみたりすることで印象を変えています。また、ワンピースやコートドレス着用時はベルトでウエストマークするのがキャサリン妃のお決まり。小物で配色やシルエット感に変化をつけ、全体のバランスを整えてみましょう。
■幸せを引き寄せる独自のマイルール
現代版のリアルシンデレラ・キャサリン妃の「誰からも愛されるおしゃれの法則」を1冊に集約した『キャサリン妃着こなしルール』(にしぐち瑞穂/幻冬舎)。ファッションや美容だけでなく、人生をより輝かせるために参考になる彼女のマインドについても紹介されています。
フィット&フレアでスタイルUP
キャサリン妃がオンでもオフでも徹底して取り入れている着こなしの法則、それは「フィット&フレア」です。トップスはウエストまで体にぴったりフィット、ボトムスはスカートを中心に裾の広がったフレアタイプを選ぶことで、プリンセスらしいシルエットを作り出しています。
フィット&フレアのメリットは、女性らしいシルエットを作るだけでなく、セクシーな部分とガーリーな要素が同時に生まれること。英国をはじめ、欧米人が好むセクシーさと、日本人の好きな可愛らしさを同時に表現できるため、結果として誰からも愛される印象に。また、妊娠中もこのフィット&フレアの持つ視覚効果を利用してファッションを楽しんでいたキャサリン妃。どんな体型の人でも真似できるスタイルUP術として注目です。
ビビッドカラーも上品レディに
パステルカラーからビビッドカラーまで、どんな色味も上品に着こなすキャサリン妃。難易度の高いビビッドカラーもシックに着こなす姿はまさにおしゃれ上級者。
公務で最もよく着られているのがビビッドなブルーのアイテムです。プリンセスらしさが漂うロイヤルブルーはキャサリン妃にとって一番のお得意カラー。特に印象的なコーディネートが、スポーツ系の公務で頻繁に登場するブルーのワンピースとネイビーのジャケット。スポーツ観戦にも選手やスタッフとの歓談の場にもマッチするこのコーディネートを、まるでスポーツ系公務の制服のように着こなしています。ジャケットに合わせて靴やバッグもネイビーで統一すれば、爽やかなお姉さんの印象に。
オン・オフ問わず着回せるテーラードジャケットがマスト
キャサリン妃の得意なきれいめカジュアルを語る上で欠かせないのが紺色のテーラードジャケット。色は決まって紺、ダブルの金ボタンにテーラード、ウエストは絞られていて、丈は長くても腰までのショート丈がお約束。このジャケットを合わせることで、腰にくびれのある体型に見え、ボーダーTシャツのようなカジュアルアイテムさえもそれなりにきちんとした装いに見せてくれます。オフィスでも活躍するので1着持っていると便利です。
NOT断捨離で品格を生む
世界のキャサリン妃ウォッチャーが驚いてしまうほど、彼女は物を捨てず大切に使う傾向があります。「新しいワードローブかな?」と思い、過去のスタイリングと見比べてみると、実は数年前に身に着けていたアクセサリーだったり、結婚以前、学生時代からの愛用品であったりすることも多々あるのだとか。本当にお気に入りのアイテムは、お直しをしてでも、1シーズン寝かせてでも着る。日本では空前の断捨離ブームですが、捨てるのではなく、徹底的に大切にすることが品格を生む近道なのかもしれません。
髪型は常にきれいに、爪はアンチマニキュア
着回し上手で同じ洋服を長く愛用する堅実なキャサリン妃ですが、髪への投資は惜しまないようです。ジョージ王子やシャーロット王女を出産し、お披露目する時も、お馴染みの美容師さんだけは招き、出産直後とは思えないほどゴージャスな美しさで登場しました。
その反面、あまり知られていませんが、キャサリン妃はマニキュアを塗らない素爪派です。英国では凝ったネイルを楽しむのはトレンドにならない、ということも背景にありそうですが、手元で女性らしさをアピールしない、むしろ家庭感を爪からアピールしているようにも感じ取れます。
『人は見た目が100パーセント』(大久保 ヒロミ/講談社)という漫画もありますが、それを体現しているのがキャサリン妃だと思います。一般的なコンサバファッションと見せかけて、実は計算しつくされた着こなし。同じアイテムでも変化をつける着回し術。王室のルールを守りながらも、自分らしさを忘れないマイルールの数々。
すべてをマネするのは難しいですが、キャサリン妃のコーデ術を自分に置き換え実践してみましょう。ちょっとした心掛けだけでも、キャサリン妃のような誰からも愛される女性に近づけそうです。
文=松永春香