生田斗真&瑛太主演映画『友罪』「心を許した友が、かつての凶悪事件の犯人“少年A”だったら…」

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公開日:2018/5/8

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(C)薬丸 岳/集英社 (C)2018映画『友罪』製作委員会

 2018年5月25日(金)に公開される生田斗真&瑛太の主演映画『友罪』。原作は2013年に発表された小説『友罪』。神戸児童連続殺傷事件を彷彿とさせる展開が話題を呼んだサスペンス小説で、江戸川乱歩賞の受賞をきっかけにデビューして以来数々の賞に輝いてきた薬丸岳が手がけている。

 映画版は、『64-ロクヨン-前編/後編』の大ヒットも記憶に新しい瀬々敬久が脚本・監督を担当。キャリア史上最難とも言える役に挑む生田斗真と瑛太を主演に、佐藤浩市や夏帆、山本美月に富田靖子と日本映画界を代表する名優が集結した。

 作中で描かれるのは世間を震撼させた過去を持つ少年Aの“その後”と、周囲の人々が抱える葛藤だ。それぞれの過去と現在が絡み合い、疑心や後悔に囚われた様々な人間模様が交錯。観る者を人間存在の謎に満ちた深みへと導く、慟哭のヒューマンサスペンスが繰り広げられていく。

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<あらすじ>
ある町工場で働き始めた元週刊誌ジャーナリストの益田(生田斗真)と、他人との交流を頑なに避ける鈴木(瑛太)。共通点が何も無かった2人だが、同じ寮で暮らすうちに少しずつ友情を育ててゆく。そんな折、彼らが住む町の近くで児童殺人事件が発生。世間では17年前に日本中を震撼させた凶悪事件との類似性が指摘される。当時14歳だった犯人の少年Aはすでに出所しており、その後の行方を知る者は少ない。果たして今回の事件も彼による犯行なのか…。驚きと疑問に突き動かされ、ネットに拡散していた少年Aの写真を見た益田は愕然とする。そこに写っていたのは、まだ幼さが残る鈴木の姿だった…。

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(C)薬丸 岳/集英社 (C)2018映画『友罪』製作委員会

 また、劇場ロビー用特別映像に収録されたメイキング映像では、瀬々監督とともに真剣な表情で撮影に挑む生田斗真と瑛太の姿が捉えられた。生田は緊張感漂うシーンの撮影中、益田が抱える様々な葛藤に共鳴し、自然と涙が止まらない場面もあったという。「益田という人物も、友人の鈴木と同様に過去の罪を背負って生きている。一筋縄ではいかないキャラクターだったと思います」と生田は語った。

 瑛太も「罪を背負いながらも、償うということが分からない人間でも映画の2時間位の中で変化していく。それは、自分の中で作っていきたいと思いながらやっていた」とコメント。主演の2人がそれぞれ、作品に懸ける想いの強さを見せている。

 30代を迎え、俳優としての新たなステージに覚悟を持って挑み続ける生田と瑛太。2人だからこそ作り出せた“血の通った”キャラクターは、日本映画史に残る圧倒的なリアリティを持つ。“友情”の本質を想起させる同作には、各界から感嘆の声が続出。

人の、罪の意識や絶望に想いを馳せる能力は、希望を理解する力と同じものかも知れない。人間の絶望や、あまりにも深い悲しみを理解するということは、自分の生きる価値を分かることに繋がるという希望を持ちたい。最後の数分間に魂を揺さぶられる。久米宏

相手が本当に友達なのかが不確かであるように、心の傷もまた相手にとって不確かであるという深淵を『友罪』は直視させる。松崎健夫(映画評論家)

若き心の錆をこんなにも痛ましく、こんなにも狂おしく痛烈に象った生田斗真、瑛太、夏帆3名の役者は日本映画界の宝だ。モーリー・ロバートソン(タレント)

 瀬々監督は「直観的な瑛太さんに対して、生田さんはテストから本番へ役を仕上げていく。そういう、ある意味存在として真逆な2人が化学反応を起こしている瞬間を、現場では何度も見ることができ、それは良い時間でした」と、充実した撮影当時を振り返る。監督の想いに共鳴した生田と瑛太をはじめとして、全キャストが“本気”でぶつかり合う競演作の公開を期待して待とう。

■映画「友罪」
公開:2018年5月25日(金)
監督・脚本:瀬々敬久
原作:薬丸岳『友罪』
出演:生田斗真、瑛太、夏帆、山本美月、富田靖子、佐藤浩市
配給:ギャガ
公式サイト:http://gaga.ne.jp/yuzai/

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