5月病の特効薬!? ライナスから高杉晋作まで、3秒で元気になれる超名言100選
公開日:2018/5/7
初夏、緑の眩しい季節。フルパワーで活躍している人もいれば、期待と不安のはざまで立ち止まっている人もいるだろう。5月病ならずとも、心細いときには誰かに背中を押してもらいたい。できればその掌は、大きく温かなものだともっとうれしい。
そんなあなたに届けたいのが『3秒でハッピーになる 超名言100』(ひすいこたろう/ディスカヴァー・トゥエンティワン)だ。数々の名言と、名言マスター・ひすい氏による温かいメッセージはちょっとユーモラス、「超」ハッピーなオーラでいっぱいで、読む人を速攻で元気にしてくれる。きら星のような名言たちの中からいくつかご紹介しよう。
これが欠点だって!?
違うよ・・・・
これはみんな個性だよ!
――ライナス(スヌーピーの友だち)
温もりあふれる名言は、お気に入りの毛布がトレードマークの小さな哲学者、ライナスによるもの。
「欠点ではなく、個性」
このワードからひすい氏が紹介してくれるのは、神社仏閣の天井画家、斎灯サトルさんのエピソードだ。斎灯さんは色覚障害がある。一般的に画家には不利とされる要素だが、斎灯さんは個性として活かし、他の人には真似のできない鮮やかな色づかいという作風をみごと花開かせたそう。
自らも「人見知りで、言いたいことが伝えられないという欠点がありました」というひすい氏。「だからこそ、言葉が内側で熟成し、書いて表現するという才能が引き出された」と実感のこもったエールを送ってくれる。
私はよく人から
成功する秘訣を教えてほしいとか、
どうすれば夢を実現できるか
と尋ねられます。
その答えは「自分でやってみる」ことです。
――ウォルト・ディズニー(企業家・映画製作者)
いわずと知れた夢の巨人、ウォルト・ディズニーが、誰もが楽しめる遊園地を作ることを決意したのは30代のときのこと。それからなんと20年以上掛け、あの夢と魔法の王国を完成させたという。
私たちも、やれない理由ばかり探すのではなく、自らの心がやりたいと言っていることをまず始めよう。必要なものは後からついてくる。
「困った」という
一言だけは、
断じていうなかれ。
――高杉晋作(長州藩士・革命家)
“かっこよく生きるためのマイルール”と紹介されたのは、幕末の志士による名言。2000人の敵を前に「一人でも僕はやる」と立ち向かった高杉にひすい氏が重ねるのは、F1で有名なフェラーリ社の象徴的存在、エンツォ・フェラーリ氏。事件が起きたのはあるレースの真っ最中だった。こともあろうにエンジントラブル発生の大ピンチ。このまま行くか、リタイアか。周囲が固唾を呑んで見守るなか、フェラーリ氏が放った言葉は「俺たちはイタリア人だ」。つまり「走れ!」ということ。これぞイタリア男の生きざまか。
映画『男はつらいよ』にも話は及ぶ。寅さんは、じつは一度も「つらい」という言葉を口にしていないそう。それでも弱音を吐きたくなったらどうしよう。そんな時には「つらいな!!!!って、言いたくなるよ!」なんてどう?というのがひすい氏からの提案。 「(つらいと)言いたくなるだけであって、まだ言ってないのだ~」とのお茶目なフォローに納得。
ページをめくるごとに名言たちが、ジ~ン、ほっこり、クスリと元気をくれる。そして100名言のラストを飾るのはひすい氏12年の集大成、とっておきの名言。
ここから先は自分でページをめくり、シンプルながら真理をつく最高のひとことに衝撃を受けてほしい。
文=桜倉麻子