去年の母の日にいちばん売れた絵本!「ちいさなあなたへ」

暮らし

公開日:2018/5/12


 いよいよ明日は母の日。近くにいても、遠くで暮らしている場合も、日頃伝えてられない「感謝」の気持ちを伝えたいものだ。定番のカーネショーンを送るのもよし、お気に入りのお店のスイーツをプレゼントするもよし。しかし、いちばん伝えたい「ありがとう」の言葉を面と向かって言うのは、なかなか照れくさい人も多いだろう。

59万部突破ののロングセラー
母の日に年間のトップセールスを記録

『ちいさなあなたへ』という翻訳絵本がある。米国人作家アリスン・マギー氏の文と同じく米国人のピーター・レイノルズによる絵の大人向けの絵本だ。米国でも大ベストセラーとなっている同書は、なかがわちひろ氏の翻訳で日本で発売されて今年10年目、すでに国内発行59万部を突破している。去年の母の日にはAmazon絵本ランキングで1位になり、話題を集めた。


言葉にできない「ありがとう」を伝えてくれる

「産んでくれてありがとう」
「育ててくれてありがとう」
「いつも味方でいてくれて、ありがとう」

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 ページをめくると、そんな思いが溢れる。もうすっかり一人前になっている気がしているが、自分は母がいたから今ここにいるんだと、思い知らされる。
 わずか1~2分ほどで読み終えられる、シンプルなテキストの絵本だが、母と子の一生がそこに詰まっていて、目頭がジーンと熱くなる。


 版元に寄せられているたくさんの読者からのメッセージを紹介しよう。

子供がイヤイヤ機を迎えて、育児に疲れている時にこの本に出会いました。いきなり最初のページから涙ぐみそうになり、自分に重ね合わせて、自分が子供のことをどんなに愛しているかということに気づきました。(30代女性)

母の日にプレゼントしました。母は、「涙が出たよ。ありがとう」と喜んでくれました。(40代女性)

夫の仕事の都合で長期間外国へ行くことが決まった娘にプレゼントしました。涙でメールが書けなかったと後から聞かされました。親子にとっての宝物です。 (60代女性)


「20代から60代まで、幅広い世代の方からたくさんの読者ハガキをいただきます」と、版元の担当者は言う。さらに「熱心なファンの方が全国にたくさんいて、プレゼントをしてくださそこからクチコミでさらに広がっているようです」とのこと。心に響いた人がプレゼントし、また受け取った人が誰かにプレゼントし、という連鎖が10年続いている。


 母の日にちょっと思いをはせるきっかけに、この本を手のとってみてはいかがだろうか? また、プレゼントとして、母へ贈るのにも最適な一冊と言えそうだ。