有酸素運動ではメリハリボディになれない! ワイドスクワットで美尻作り!~筋トレ女子のお勧め筋トレその4
公開日:2018/5/17
SNSでトレーニングで鍛えた美しい体を公開する筋トレ女子。そんな“筋トレ女子”たちの普段のトレーニングと食生活をまとめた『みんなの筋トレ&ごはん』(KADOKAWA)では、有酸素運動からボディメイクのため筋トレに目覚めた女性たちも登場しています。本書に出演する山下祐子さんに筋トレに目覚めたきっかけを伺いました。
■健康になりたくて、まずは有酸素運動を始めた
山下祐子さん(以下ゆこさん)は大学卒業後、丸の内にオフィスを構える企業に就職。忙しい日々を送るうちに、心の病気を患ってしまったと話す。
「営業や人事を経験しました。もともと完璧主義者的な面があり、なかなか仕事で成果が出ないストレスから摂食障害になってしまったんです。身長170cmなのに、当時は体脂肪が12%になったり急に太ったりを繰り返していました」
その後5年間過食と嘔吐に苦しめられ、やっとの思いで病を克服。しかし、次なる不幸がゆこさんを襲った。
「次は子宮の病気になってしまったんです。子どもを授かれるかわからないと知った時、もっと健康に気をつけていれば……と心から後悔しました。でも落ち込んでも何にもなりませんから、前に進むために運動を始めたんです」
学生時代はラグビー部のマネジャーを務めていたが、自分を追い込むほどの運動はほとんど経験がなかった。
「始めは動画サイトを見ながら家でトレーニング。次に、週3回の水泳やウォーキングといった有酸素運動を始めました。『くびれを作りたい!』とか『きれいになりたい!』とか、そういった目的ではなくあくまで健康維持のために運動をしていました」
しかし、祖母のひと言がゆこさんを筋トレに目覚めさせた。
「ボケ始めてしまった祖母に『可愛くおらんねよ(いなさいね)』って言われて。私のことを気にかけてくれているんだなって思ったら、心に火がついて。健康だけじゃなくて女性としてきれいになりたいなって思うようになったんです」
■きれいになるために筋トレを開始!
“きれいになりたい”、そう考えたゆこさんは、まったくの筋トレ初心者ながら健康美を競う大会である「サマー・スタイル・アワード」に出場することを決める。
「何か情熱を持って挑戦できることがしたい、そして、きれいになりたい。そのふたつが叶えられる目標は何かって考えたときに、大会に出ることだなって。体を変えるために、健康についてしっかり考えていて、かつ雰囲気が自分に合っているジムを探し、今も通っているパーソナルジム『FITNESS CAMP B3』に出会いました」
過去の経験から、「病気や怪我は絶対しない!」と決めて正しいフォームを学びながらトレーニング。食事の内容もトライ&エラーを繰り返し、自分に合った内容を探り続けた。
「食事はP(たんぱく質)、F(脂質)、C(炭水化物)のバランスを意識して、色々な割合を試しました。結果、P:F:C=3:2:5が私にとって健康的なバランスだとわかり、今もそのバランスを意識して食事を摂っています。トレーニング前後には大好きなサツマイモを食べますね。低脂質で糖の吸収が穏やか、しかも片手で気軽に食べられちゃうんです」
結果、日本大会で1位を獲得。今はB3でトレーナーとしても働き、正しい体の使い方を生徒に教えている。
「私は、運動をして健康を維持したいだけなら必ずしも筋トレじゃなくてもいいと思っています。)自分にぴったりハマるものを見つけて楽しむことが大切ですから。健康に、かつきれいになりたいと思ったら筋トレはとても日常に活かせる楽しい運動なのでチャレンジしてほしいなって思います」
■内転筋を鍛えて美尻を手に入れる! ワイドスクワット
「両足を広く開くスクワット。股関節に負荷がかかり、お尻と脚に効果があります。筋トレは体に負担がかかるので、間違ったやり方は怪我の元。正しい型になっているか鏡などで確認しながら行なってくださいね」
トレーニングに大事なのは呼吸! 踏ん張る時に息を吐いてチャレンジしてみて。
「両足を肩幅より1.5倍ほど広めに開き、つま先は外側に。ひざとつま先の方向は同じなままガニ股になるまで腰を下ろします。息を吐きながら腰をそらずに立ち上がりましょう。ひざが前に行き過ぎないように気をつけてくださいね」
文=服部桃子(アート・サプライ)
●山下祐子:やました・ゆうこ
1988年、長崎県生まれ。「FITNESS CAMP B3」パーソナルトレーナー。サマー・スタイル・アワード2017東京大会、日本大会ともに1位。誰にでもずーっと楽しくできることを。日々心も身体も健康に♡