「これはどう見ても人間が悪い」 アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」9話、ブラック企業に搾取される河童に同情の声
公開日:2018/6/2
2018年5月27日(日)に、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の第9話が放送された。河童がブラック企業と戦うという社会派なエピソードが「名言だらけでいい話だった」「大人に見てほしい話だな」と話題になっている。
第9話のタイトルは、「河童の働き方改革」。金儲けをたくらむねずみ男が、多忙を極めるIT企業の社長に目をつけ妖怪の人材あっせん業を始めた。そもそも社長が家族を省みないほど忙しくなってしまったのは、妖怪・いそがしのせいではないかと鬼太郎は推測。しかしいそがしの元を尋ねると、ここ10年は人間と関わっていないと言われてしまう。「今の世の中、わしのような妖怪はもう必要なくなってしまった」と嘆くいそがしには、「身につまされるものがあるな」「確かに忙しい人間ばっかりだわ」「なぜかいそがしに同情してしまった」と共感の声が相次いでいる。
ねずみ男が社長に紹介したのは、遠野の山から下りてきた河童たち。河童は時給キュウリ3本という条件に大喜びで働き始めるが、次第に仕事量と給料が見合っていないのではないかと疑問を持ち始めた。法律違反ではないかと訴える河童たちを前に、社長は「雇用に関する法律は、人間に適用されても河童には適用されん」と強気の姿勢。河童の怒りは頂点に達し、河童という存在を人間社会に受け入れさせるため誰かれ構わず尻子玉を抜いて回るという暴挙に出始める。
社長の搾取に必死で抵抗する河童の姿には、「いいぞ河童! がんばれ河童!」「これはどう見ても人間が悪い」「俺は河童に味方するぞ」「うちの上司の尻子玉も抜いてほしい」と応援の声が続出。現代社会の闇ともいえる問題に切り込む河童たちに、勇気をもらった大人が多かったようだ。
鬼太郎の活躍で河童たちは正気に戻ったが、忙しすぎると心に余裕がなくなってしまうのは妖怪も人間も一緒の様子。自分が妖怪・いそがしになる前に、河童のようなスローライフを送ってみるといいかも?
■アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」
放送日時:毎週日曜 9:00~
原作:水木しげる
キャラクターデザイン・総作画監督:清水空翔
公式サイト:http://www.toei-anim.co.jp/kitaro/