睡眠中はクーラをつけておくべき? 消すべき?
公開日:2018/6/9
予約の取れない生活習慣改善サロン「Flura」主宰の小林麻利子による、『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』が2018年6月7日(木)に発売された。
同書では、生活習慣を変えるために有効なさまざまなことを紹介。人間の体内時計は太古から決まっていて、自分の力ではどうしようもない。メカニズムを知って合わせていく方法でしか自律神経は整わないだろう。しかし一度習慣にできると、体が無理なく快調になっていく。
生活習慣を人間の身体のリズムに合わせてベストなものにできれば、自然に痩せたり、お肌や髪がきれいになったり、見た目年齢が若返ったりと美容に高い効果が期待できる。特に副交感神経は、私たち現代人にとって大切な要因。夜にこの神経が優位になっていると身も心もリラックスした状態になり、ぐっすり眠ることができる。
同書で紹介している体質改善の方法は、「パンツより靴下を先に履くとよく眠れる」「お風呂に入れない日でも入った並みの効果が出るシャワーの浴び方」「正しい睡眠時間は6時間半」「二度寝はダイエットになる」「しつこい便秘は、朝に冷水を飲んでみる」「夕方に早歩きすると自律神経が整う」「生理前の15時にはローズヒップティー」「眠れない日は、足の指と手の指を握りしめる」など様々だ。
<睡眠~夏はクーラーをつけっぱなしで寝よう~>
夏場の寝室の気温は26度が目安なので、睡眠中もクーラーはつけておくのが基本。ただしひとつ気をつけてほしいのが、クーラーの羽を上にして、風が直接当たらないようにすること。またお風呂へ入る前はクーラーの温度を24度にして冷やしておき、眠る前に温度設定を26度にあげることを忘れずに。適温でも湿度が高すぎると睡眠中に起きてしまう原因になるので、湿度は60%以上にならないように除湿するのもポイント。
<お風呂~鎖骨まで浸かるだけでマッサージ効果がある~>
入り方としておススメしたいのは鎖骨まで浸かって行う全身浴。体やお風呂の大きさにもよるが、お風呂に入ると約500キロの負荷が体にかかり、その圧力のおかげで血行が改善。お風呂に入るだけでマッサージと同じ効果があると言われている。全身浴は鎖骨にあるリンパ液が流れ込む静脈に水圧がかかり、体内の老廃物や疲労物質もスムーズに流れるようになるメリットが。また、長風呂はお肌の保湿成分がお湯に流れて乾燥しやすくなる原因なので、40度で15分、長くても20分を目安にしよう。
<朝~なかなか起きられないときの呼吸法~>
すんなりベッドから出られないという人には、体を活動モードに切り替える呼吸がおススメ。まず5秒かけてゆっくり息を吸い、一気に吐き切る。吸う時間が長ければ、副交感神経が抑えられて心拍数が増えるため起きやすい体に。これを何度か繰り返す。吸うのが苦しいという人は、「ふっは、ふっは」と短い呼吸を繰り返すのも効果的。
<昼~生理前の15時にはローズヒップティー~>
15時ごろは、1日の疲れがだんだん出てくる時間帯。血糖値が下がり、脳の疲労もピークに達する。ここで砂糖をとってしまうと血糖値が急に上がって気持ちよくなり、中毒になりやすい。できれば砂糖が入っていないおやつを選ぶべきで、栄養たっぷりのハーブティーがおススメ。特に生理前は夜中にしっかり眠れないこともあるので、抗酸化作用のあるビタミンCや鉄分がたっぷり入っているローズヒップティーを選ぶのが良い。
<夕方~19時にチーズを食べると痩せやすくなる~>
夜ご飯は自分が寝る時間の3時間以上前がベスト。しかしどうしても夜ご飯の時間が遅くなってしまう人は、2回に分けて食べる「分食」が有効だ。19時に何かを少し食べるだけで、体内時計のリズムが整いやすくなる。吸収がいい時間帯なので菓子類は避けて、チーズを選ぶのがおススメ。そして、家に帰ってから消化にいいものを摂ろう。就寝の3時間前だと完璧だが、2時間前でもギリギリ消化可能。
生活習慣を変えるメソッドで、「極上」の身体を目指してみてはいかが?
小林麻利子(こばやし・まりこ)
生活習慣改善サロン「Flura」主宰。ナイトケアアドバイザー。睡眠改善インストラクター。最新のデータや研究を元に、サロンに通う女性の自律神経の改善を行う。睡眠と入浴を中心とした、生活に合った無理のない実践的な指導が人気を呼び、延べ1,700名の女性の悩みを解決。サロンは予約1年半待ちというほど人気を集めている。20代の頃に、肥満、生理不順、肌荒れ、過呼吸などに悩まされていた。しかし睡眠と入浴を中心に生活習慣を見直し、8キロの減量に成功。温泉入浴指導員、ヨガインストラクター、アロマテラピーインストラクター、食生活管理士、上級心理カウンセラー。講演活動やweb連載のほか、テレビ・雑誌でも活動中。
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