「相手の視線を散らす」ハゲは隠さずオシャレ&セクシーに着こなすのが正解!
公開日:2018/6/2
突然ですが、私の父親はハゲだ。ところが、彼はモテる。とにかくモテる。そうセクシーハゲなのだ。振り返ってみると、父は30代半ばころから少しずつおでこの生え際が後退してきた。それから、みっともない散らかりハゲになる前に自ら似合う髪型を追求して今に至っている。彼がたどり着いた答えはほぼスキンヘッドの坊主頭だった。まさに自分の体格・顔の大きさ・性格にいたるまで、すべてをよく理解しているともいえるような模範解答だった。
本稿をお読みになっている方の多くは、ご自身のハゲ・薄毛に悩んでいる方なのではないだろうか。ハゲや薄毛が原因で、人間関係(特に対女性関係)でどこかぎこちなさを感じる。引け目を感じる。本稿では、そのような方にまず読んでいただきたい書籍、『ハゲを着こなす 悩みを武器にして人生を変える方法』(松本圭司/WAVE出版)をご紹介したい。
なお、本書の著者であり、株式会社カルヴォ*の代表も務める松本圭司氏も長年ハゲ・薄毛に悩まされてきた当事者だ。当事者だからこそハゲ・薄毛の同志たちに伝えられることがたくさんあるはずだ。
*Calvo(カルヴォ、カルボ)とはイタリア語・スペイン語で「ハゲ・薄毛」という意味。欧州では「ハゲ・薄毛」は日本ほどネガティブなイメージをもたれていない。
■女性の73%が「ハゲは似合えばOK」と思っている!?
さてここでひとつ考えてみてほしいことがある。日本には「ハゲ・薄毛」の男性がどれくらいいるだろうか。その数なんと1300万人だ。日本の人口が約1億2000万人だとすると、男性の人口はおよそ6000万人である。つまり、男性のうち4人に1人程度が「ハゲ・薄毛」なのである。
男性のうちの25%が「ハゲ・薄毛」なのにそれを受け入れないとか拒絶しているといった女性がたくさんいるとは到底思えない。そこで、本書の著者である松本氏は362人の女性を対象に独自に調査をおこなった。すると75%の女性が「ハゲは似合えばOK」と考えていることが分かったのである。
しかし、同調査で多くの女性が「ハゲ・薄毛」でも変に隠そうとしているのはかなりマイナスイメージと答えたのもまた事実である。彼女たちによれば無理に隠していると、自信がなさそうに見えたり、あるいは清潔感に欠ける印象があったりするのだという。
ここまでのことを踏まえると、ある意味では「ハゲ・薄毛」はモテないというのは迷信にすぎないということが分かったのではないだろうか。
■ハゲを着こなすポイントは重心をずらすこと!
本書では、ハゲを着こなすポイントとして9つのことが挙げられている。そのなかでも本稿では第1番目のポイントである「視線を散らす——『顔重心』&『バストアップ重心』コンセプト」をご紹介しよう。
ハゲ・薄毛の人なら誰もが経験したことがあることのひとつに視線の問題がある。初対面の人と話をしていると、その人の視線は常に自分の目よりも少し上を向いている。「この人はいったいどこを見て話をしているのだろう。オレの生え際か?」と気になりだし、お互いに話題に集中できないなんてことが往々にしてあるのだ。
この状況を回避するために松本氏がすすめるのが「相手の視線を散らす」ことだ。そのために効果的なのが、バストアップ、つまり胸よりも上の位置に小物を追加することである。松本氏自身、髪を短く切り込みインパクトのある眼鏡をかけるだけでも相手の視線が少し下がった印象を受けたという。このほか、ジャケットと印象的なネクタイの組み合わせで相手の視線を胸の位置にひきつけてみることも効果的なのだという。
本稿では、無理してハゲを隠さないことと気になる相手の視線を下げるための方法を紹介してきた。当然ながら本書にはここで紹介したこと以外にも「ハゲを着こなす」ための方法が満載だ。だまされたと思って本書の内容を実践してみることが大きな一歩となるのではないだろうか。
文=ムラカミ ハヤト