ファンデーションは均一に塗らない! メイクアップアーティストが教える、いくつになってもキレイに見えるメイク術

健康・美容

公開日:2018/6/8

『いくつになってもキレイになれる』(レイナ/主婦の友社)

「年齢を重ねてもいつまでもキレイでいたい」―そう考えている世の大人女性にぜひとも読んでほしいのが、『いくつになってもキレイになれる』(レイナ/主婦の友社)だ。本書には8000人以上のメイクを手がけてきたメイクアップアーティストのレイナ氏が発見した「キレイの法則」が惜しみなく記されており、メイクの常識も覆してくれる。

 年齢を重ねていくと、心をくすぐるアイシャドウやリップを見かけても「歳だから無理そう…」と、諦めてしまうことも多い。しかし、女性はいくつになっても、キレイで居続けることに貪欲であっていい。「年齢なんて怖くない」―そう胸を張れる女性になれるよう、本書の中でレイナ氏が紹介している、大人女性のためのメイクテクニックをいくつかご紹介していこう。

■ファンデーションは均一に塗らない!

 肌を明るくキレイに見せたいときは、顔全体にライトなファンデーションを塗りたくなるが、実は目の周りを明るく演出するだけでも、肌はキレイに見える。レイナ氏によれば、人は会話をするときに相手の目を見て話すため、目の周りが明るく整っていれば、明るい印象を与えられるのだそう。そのため、顔全体ではなく、目の下の三角ゾーンにのみ、ファンデーションを塗るだけで十分なのだという。

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 中には、シワやシミが気になりファンデーションで隠そうとする方もいるかもしれないが、そもそもファンデーションの役割は肌のトーンを整えることなので、気になるシワやクマを隠すのはコンシーラーに任せればよいのだとレイナ氏は語る。しかし、普段なにげなく選んでいるファンデーションは、なりたい自分のイメージや肌質に合わせてチョイスしていく必要がある。

 例えば、ツヤ肌に仕上げたいときや薄付きメイクを楽しみたいときはリキッドやエマルジョンタイプがおすすめだが、乾燥やカバー力が気になるときはクリームタイプを選ぶのがよいそう。塗り方もそれぞれのタイプによって異なり、リキッドやクリームは指の腹を使い、パウダーの場合はスポンジで軽く目の下から外に向かって塗るようにしていけば、美肌見えするのだという。

 ファンデーションはメイク時には欠かせないアイテムだと思いがちだ。しかし、使い方によっては余計に年齢を感じさせてしまったり、美しさを引き出せなくなってしまったりするということを大人女子は心に留めておく必要があるのかもしれない。

■ほうれい線は“ネコヒゲ”で消そう

 肌にくっきりと浮かび上がるほうれい線は老けた印象を与えてしまうため、悩みの種になりやすい。しかし、そんな悩みはイエローのコンシーラーを使うことで解消できる。やり方は簡単で、気になる縦ジワに対して直角に横切るよう、ネコのヒゲを2~3本描くだけだ。


 描き終わった後は、中指の腹で内側から外側へと優しくはじくようになじませると、悪立ちもしない。ほうれい線は縦方向にコンシーラーを塗ることでカバーしがちだが、シワにコンシーラーが入り込むと、余計に目立ってしまうので注意が必要だ。

 このように、レイナ氏はいつものメイク道具でできるキレイの法則をたくさん教えてくれる。明日からすぐに行えるメイクテクニックは自分に自信を持つためのきっかけにもなってくれるはずだ。

■リキッドライナー&オレンジコンシーラーで目元を若く!

 目元は年齢が表れやすい部分だが、アイライナーやコンシーラーをうまく活かせば、若々しい印象を与えることができる。例えば、下がった目元を一気に5歳若返らせるためには、目尻に3ミリ伸ばしたアイラインを引くとよいそう。リキッドタイプのブラウンアイライナーを使い、まつ毛を1本足すような感覚で描くと、緩んでしまった目元がハッキリする。

 さらに、目尻の下に影が現れ、全体が黒ずんで見え始めたら、オレンジのコンシーラーでフレッシュな印象を与えるのもポイントだという。コンシーラーは指にとり、2~3回おくようにして目尻になじませる。そして、その後はフェイスパウダーをスポンジに取り、上から押さえれば、一日中明るい目元を保てるのだそう。

「目は口ほどにものを言う」という言葉にもあるように、目は印象を左右する重要なパーツだ。だからこそ、こうしたひと手間を加え、活き活きとした顔を作ってみてほしい。なお、本書にはパーツ別のメイク法の他に、キレイな印象を与えるヘアケア法も記されているので、そちらも要チェックだ。

 年齢を言い訳にし、キレイになる道を自ら断ってしまっている方は意外に多い。しかし、キレイのスイッチを握っているのはいつだって自分自身なのだということに気づけたら、「もう若くないから…」を口癖にしない大人女性でいられるのではないだろうか。

文=古川諭香