瞬間に「かっこいい!」と言われるコーデは、すぐできる!「主役を一つにする」コーデ術の極意

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公開日:2018/7/27

『ファッションの主役は1つ』
(杉山律子/KADOKAWA)

 パーソナルスタイリストの杉山律子さんの著書、『ファッションの主役は1つ』(KADOKAWA)から、誰もが必ずオシャレに見えるコーデ術を学ぶこの企画。第2回となる今回のテーマは「瞬間に「かっこいい!」と言われるコーデは、すぐできる!」です。
 その前にまずはおさらいから。杉山さんのコーデ術を知るうえで欠かせないコンセプトがこちらです。

コーディネートのどこかに一点、主役をつくりましょう。
これだけで、見た目のすべてが変わります。
主役をきかせるコツを知れば、誰もが必ずオシャレに見えるのです。

 よく覚えておいていただきたいのは、「どこかに一点」というこの言葉。これは洋服、バッグ、靴なども合わせて、そのどこかに主役をつくるということ。
 そこで今回は本書より、「バッグ」と「色」を主役にするコーデ術をご紹介しましょう。

●バッグを主役にするときは「まず脇役のボトムスを選ぶ」

 では「バッグ」を主役にするコーデ術から。そもそも主役級のバッグとはどのようなものか。杉山さんによれば、「目立つ色やトレンドカラー、ハイブランド、大きめのトートやミニショルダー、素材が凝っていたり、飾りや模様のあるものなど」。きっと皆さんもいくつかはお持ちでしょう。
 でも、ショップで見たときは素敵だったバッグが、いざ服と合わせてみると素敵に見えない、そんな経験はありませんか? そんなときに、このアドバイスを参考にしてみてください。

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いつもは無意識に服に合わせていたバッグを改めて主役としてとらえましょう。そして、脇役にベーシックな服を合わせてみてください。バッグのデザインを最大限にいかしたスタイルが完成します。

 そう。バッグを主役として、服は脇役にする、わけです。バッグの背景が服、くらいはっきりさせます。さらに大切なポイントは「バッグが主役のときは、まず脇役のボトムスを選びます。持ったときに隣にくる、面積の広い部分だからです」。
 また、かなり目立つバッグのときは、「ボトムスとトップスを分断しないように上下の色を合わせたり、ロングコートなどでワンカラーに見せるのもおすすめです」と杉山さん。服は極力、目立たなく、すっきりさせるのです。

 では、実際にコーデするとどんな仕上がりになるのか。本書に多数収録されたコーデ例より一部を掲載しますので、ぜひ、参考にしてみてくださいね。

●服の色を主役にするときは「使う色は、小物も含めて3色まで」

 バッグではなく、服を主役にする際には、なんといっても「色」が大切。そこで、ここでは主役にする色について、杉山さんのアドバイスを聞いてみましょう。
 まず主役にふさわしい色は、「トレンドカラーやビビッドカラー」だそうです。ただし、そのような色を使った場合は「全身で使う色を、小物も含めて3色以内にする。主役の色以外は白や黒などのベースカラーで抑えること」なのだそう。
 また、目立つ色の面積が広いなら、「脇役は同系色で“なじませる” のがおすすめ」とのこと。

 では、「トレンドカラーやビビッドカラー、派手目のカラー以外はどうしたらいい?」という方へはこんなアドバイスも。

私はどんな色でも主役ととらえることができると思っています。合わせ方次第では、薄いニュアンスカラーも、もちろん白や黒のベースカラーも主役にできます。
ニュアンスカラーを主役にするときは、脇役には際立たせるために、対照的な色を合わせてみてください。ぼんやりしていたコーディネートがメリハリのある印象に変わるはずですよ。

 では、実際にコーデするとどんな仕上がりになるのか。こちらも、本書に収録されたコーデ例より、その一部を掲載しますので、ぜひ、参考にしてみてくださいね。

 いかがでしたか? ついあれもこれもと主役をたくさん作りがちな私たち。そこをぐっとこらえて、一つに絞ってみる。すると、みるみるファッション誌から抜け出たようにオシャレなコーデができるのだそうです。そんな「主役を一つにする」コーデ術の極意を、ぜひ、本書で学んでみてくださいね!

文=松本ひろこ