『金スマ』栗原類・母が語った、発達障がいを抱える親子の子育てが「どんな育児にも参考になる」と反響続出

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更新日:2018/7/25

 2018年7月20日(金)に放送された『金曜日のスマイルたちへ』では、発達障がいを持つピアニスト・野田あすかさんが登場。同じく発達障がいを抱えるタレント・栗原類さんも母と共に出演し、「発達障がいの実態を知れてよかった」「もっと深く理解したい」と反響を呼んでいる。

 同番組で発達障がいが取り上げられるのは、今回で3回目。番組では発達障がいについて、持って生まれた脳の機能障がいだと解説。言葉やコミュニケーション、運動などが人並みに出来ず、生活の支障となる症状が現れてしまう。文部科学省が2012年に行った調査によると、通常学級の小中学生のうち15人に1人が発達障がいの可能性を抱えている。

 「自閉症スペクトラム障がい」と診断された野田さんは、視覚情報をうまく処理できないという症状を乗り越えながら自ら作曲もこなしている。2018年3月には、初のオリジナルCD「哀しみの向こう」を発表。全国ツアーも開催し、多くの人に感動を届けた。

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 番組の後半では、ADHD(注意欠陥多動性障がい)と診断された栗原さんと、母親・泉さんのエピソードも紹介。泉さんは著書『ブレない子育て』の中で、自分も典型的なADHDであることを告白している。

 泉さんは1994年に類を授かり、翻訳の仕事で生計を立てながらシングルマザーとして育児に励むことに。仕事の都合で類さんを連れてアメリカに渡ったとき、現地の小学校で検査を受けるように勧められたそうだ。アメリカでは親も診断を受けることが義務付けられており、そこで泉もADHDだと発覚。その日から2人で障がいと向き合う人生が始まる。

 『ブレない子育て』で描かれているのは、「社会常識やマナーを具体的に根気強く繰り返し伝える」「“向き”“不向き”ではなく“何なら頑張れそうか”を見つける」といった彼女流の子育て方法。発達障がいを抱える母だからこそ気づけた、子どもと向き合うためのヒントが満載だ。子育てに不安を抱える母親からは、「発達障がいだけじゃなくてどんな育児にも参考になる」「うちの子も発達障がいかもって不安だったけど、泉さんに勇気をもらえた」「いい意味で育児書の枠を超えていると思う」と好評の声が続出。泉さんは育児の最終的な目標について、「人と共存していける、それが本当の自立だと思う」と語った。

 一方、類さんの著書『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』では、類さんが発達障がいを自覚してからモデルとして活動を始めるまでの経緯が綴られている。こちらも「暗いエピソードもありのままに書かれているから励みになる」「どんな人でも生きやすい世の中になって欲しいと願うようになった」「周囲の人へのインタビューもとっても興味深い」と、絶賛の声が相次いでいるようだ。

 栗原親子が支えあって生きる姿は、多くの人が発達障がいとは何かを理解するきっかけになっているようす。まだ身近に感じたことがない人も、2人の著書に目を通してみては?