ジム通いや腹筋はしなくていい! 加齢によるメタボ腹は“腹圧”でへこむ!

健康・美容

公開日:2018/8/8

『腹は腹圧のかけかたで凹む!』(澤田美砂子/主婦の友社)

 加齢によりウエストまわりの脂肪が気になると、ジムに通って本格的なトレーニングをしなければ……という焦燥感に駆られることも多い。しかし、『腹は腹圧のかけかたで凹む!』(澤田美砂子/主婦の友社)は、もっと簡単にできるウエスト痩せ法を伝授してくれる。

 著者の澤田美砂子氏は、ピラティストインストラクター。「ピラティス式ドローイン」というメソッドを日常の中に取り入れることで、ウエストサイズはダウンさせられるのだと提唱している。習慣化するだけでスッキリとしたウエストが手に入る、「ピラティス式ドローイン」とは果たしてどんなものなのかを、本記事では詳しくご紹介していこう。

■お金をかけずにウエスト痩せが叶う「ピラティス式ドローイン」

 ピラティス式ドローインとは、腹圧を意識的にかけながらウエストを痩せさせるダイエット法だ。具体的には、呼吸をしながらお腹をぐっと内側に引き込むことで、理想的なウエストを作り込んでいく。

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 ピラティス式ドローインでは、主に4つの筋肉が鍛えられるのが特徴だ。


 ウエストを引っ込めれば、突き出た内臓が正しい位置に戻り、お腹を内側に引き込んでくれるインナーマッスルも効率よく強化できるようになる。そして、背骨や骨盤の位置も正しく保たれるようになり、美しい体形をキープできるようにもなるのだ。

 道具いらずでできるピラティス式ドローインは、ジムに行くよりもコスパのいいダイエット法だ。忙しい現代人の中には、ジムに通う時間がなかなか取れない方も多いと思うので、日常の中に取り入れやすいこのダイエット法で昔のモテ体形を取り戻してみてほしい。

■ピラティス式ドローインを実践してみよう

 ピラティス式ドローインを行うときはまず、胸式呼吸をマスターしよう。胸式呼吸をするときのコツは、まず肋骨の下部を掴むように左右の手を添え、肋骨を左右に広げるイメージで4カウント数えながら息を吸い込むこと。これができたら、その後は4カウントかけて、口から強く息を吐ききろう。この時、左右の手は親指が背中側、残りの指が肋骨の前側にくるようにし、肩があがらないように注意しよう。

 こうした胸式呼吸ができるようになったら、次はいよいよ基本的なピラティス式ドローインに挑戦。まずは基本の姿勢を作る。座面が平らな椅子に座り、足を腰幅に開いたら、おしりを前後左右に軽く振り、骨盤の底部にある左右の坐骨が底面へ垂直に刺さるところを探していこう。


 立位のときも頭をまっすぐに起こして、骨盤を垂直に立てるのがポイントだ。


 そして、基本的な姿勢が作れたら、息を吸っておへそを内側に引き込むよう、腹圧をかけ、お腹をへこましていこう。


 この時は一度お腹をへこませた後、さらにもう一度腹圧をかけ、お腹を内側へ引き込むこともポイントとなる。

 また、子宮や膀胱、腸などを支えている「骨盤底筋群」を引き締めたいときは息を吸いながら腹圧をかけつつ、おしりの穴も引き上げてみよう。


 腹圧をキープするのが難しいときはお尻の下に丸めたバスタオルを置いたり、骨盤の底部にフェイスタオルを丸めて挟んだりするのもよい。

 ピラティス式ドローインは行い始めて間もないと、きつく感じられるかもしれないが、1ヶ月ほど続けていると無意識に行えるようになってくるのだと澤田氏は語っている。手軽に行えるこのダイエット法は家の中だけでなく、職場でも習慣化させていきたくなるだろう。なれてきたら通勤などの移動中の歩行時にもドローインすることで 、ランニングやウォーキングの有酸素運動なみの脂肪燃焼効果がある、というデータもある。

 なお、本書にはデスクワーク時や入浴時、テレビを見ているときなど様々なシチュエーションに合わせた姿勢も詳しく紹介されている。家での腹筋が三日坊主になってしまうという方こそ、この夏はピラティス式ドローインで憧れのスッキリボディを手に入れてみてほしい。

文=古川諭香