おしゃれな人が口にはしないけど、やっているコツ
公開日:2018/8/10
パーソナルスタイリストの杉山律子さんの著書、『ファッションの主役は1つ』(KADOKAWA)から、誰もが必ずオシャレに見えるコーデ術を学ぶこの企画。第4回となる最終回の今回は、「おしゃれな人が口にはしないけど、やっているコツ」です。
今回お伝えする内容は、本書の第5章からの抜粋です。この章は本書でもいわば上級編。つまり、本書のそれまでの内容をちゃんと把握したうえでチャレンジすることが望ましいと、著者の杉山さんもおっしゃっています。
ぜひ、この記事だけを参考にせずに、本書の方もしっかりとチェックしていただきたいと思います。では、おしゃれになるコツをご紹介します。
●おしゃれになるコツ(1)トーンを意識しないと地味になる
色の明度(明るさ)と彩度(鮮やかさ)が似ているものを「同じトーン」と呼びます。
たとえば、薄い緑と薄いピンクなら、同じペールトーン。濃い緑と濃いえんじは同じダークトーン。もしわかりにくい場合は、「モノクロで写真を撮ったときに同じグレーになるもの」で判断するよう、杉山さんは薦めています。
こうした全体のトーンにおいて注意すべきは、特にベージュやカーキなどのアースカラー、薄い色やグレーを使う場面では、「地味すぎる印象や老けた印象にならないようにすること」ですよね。
また、薄いピンクとベージュを同じトーンで合わせると、ぼやけた印象にもなります。「薄いグレーとベージュ、またはメリハリのないグレーの濃淡も同様」であると、杉山さんは指摘します。
そうした場合の解決策を杉山さんはこう記しています。
同じ色味でもトーンが明確に違うもの、つまり明るさや鮮やかさが明確に違うものを合わせるようにしましょう。難しければ、一点を白やアイボリーに変えてください。
一点だけ色を変えるだけで、全体の雰囲気も変わります。まさに主役は一つ。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
●おしゃれになるコツ(2)量より質
手頃な価格で買えるものが増えてきたいま、「ファッションは質より量」を楽しんでいる人は多いでしょう。しかし杉山さんは、ある程度年齢を重ねた大人、たとえば30代後半からは「量より質」という発想を持つことを薦めています。
そもそも、拙著をシリーズで読んでくださった方には、オシャレにたくさんのアイテムは必要ないことが十分おわかりだと思います。同じ3万円という予算なら、プチプラで10個を揃えるより、厳選した1個を購入するほうがいい結果を生むのです。
というのも、値段の違いにはそれなりの理由があるという杉山さん。素材、縫製、ちょっとしたパターンの配慮など、似たようなデザインで高見えしても、「目が肥えた人には違いは一目瞭然」なのだそう。
また、身につけるものにはその人の価値観が投影されるため、ファッションのひとつの付加価値である「自分という存在を演出する」ことも最大限に活用できるそうです。
ぜひ、「質のいい服で上質な大人になる」を実践してみてくださいね。
●おしゃれになるコツ(3)即決しない
素敵なアイテムばかりが並ぶショップで、試着をすすめられて着てみると、見たことのない新しい自分の姿に、つい即決してしまうことってありますよね。そんな際には、杉山さんのこんな言葉を思い出すようにしましょう。
本当に必要なものか、手持ちの服と合わせやすいものか、あるいは、もっと似合うアイテムが他のショップにあるのではないか……などと冷静に考えるクセをつけましょう。そのアイテムだけを見て決断しないこと。他のアイテムと比べてみる、冷静に考えてみる時間が、あなたのイメージの軸をととのえて、さらにスタイルアップさせてくれるはず。
ベストな一着に出会うまで待つように厳選していくと、本書にも写真で登場し活躍している杉山さん愛用の「20年選手たち」のように、長く愛せるアイテムたちと出合えるそうです。
●おしゃれになるコツ(4)デニムの色落ちで脚が細見する
デニムの色落ちの仕方でも「体型カバーができる」のをご存知でしたか?
杉山さんには、スタイリスト業務で特にヘビロテで使うデニムがあるそうです。その理由は脚が細見えするからなのだそう。
前面を中心に色落ちしていて、いい感じにシャドー効果があり、そのおかげで体型カバーができるのです。デニムは本当に千差万別。実は難しいアイテムで、ほんのささいな違いで、素敵にも、野暮ったくも見えてしまいます。
デニム選びのアドバイスとしては、「ブランドを固定せず、自分のスタイルがきれいに見えるかどうかが肝心です。色落ちにもこだわって選んでみると、さらにスタイルアップできますよ」とのこと。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
本書には他にも、白にも甘辛がある/ローブコートは使える!/ジレを着こなす/デザイナーの気持ちを考えるなど、多くのおしゃれになるコツが記されています。ぜひ、杉山流おしゃれ術を本書からしっかりと盗んで、自分なりの着こなしを楽しんでみてくださいね!
文=松本ひろこ