凡人は考えるな、考えてうまくいくのは天才だけ。すぐやる「3秒ルール」が成功を決める
公開日:2018/8/20
日々の生活は、「何かを決める」ことの連続だ。友人との待ち合わせ時間や、何を食べるかといった些細なことから、人生を左右する進学や就職先の決定まで、大小さまざまな選択が私たちの前に立ちふさがっている。私のように優柔不断な人間は、いつもその選択肢の前で立ち止まり、「自分にできるのかな…」「別の選択肢のほうがいいかも…」などとモヤモヤ悩んでしまう。また、その決断が大事なものであるほど、「絶対に失敗したくない」と思ってしまうため、ダラダラと時間ばかりがすぎてしまうこともある。だが、本書『3秒決断思考 やるか、すぐやるか。』(金川顕教/集英社)の著者は、「3秒以上考えても、いい答えなんて出てこない」「すぐに決めてすぐに行動した方が、結局はすべてうまくいく」と断言する。これは一体どういうことなのだろうか。早速、著者の考えを見てみたい。
■「とりあえず、やってみよう」を口ぐせにする
私たちが「新しくやりたいこと」に出会ったとき、「やるか、やらないか」で迷うのは時間のムダで、「とりあえず、やってみよう」という精神を持ち、すぐに実行してみることが大切なのだという。もちろん、そうやって実行した結果、失敗に終わることもある。だが、「すぐやる」ことによって、結果もすぐに出ることは確かだ。成否に関わらず、一旦出た結果を踏まえてすぐに軌道修正すればいい。
■自分の「やらない」ことを決める
自分のやりたいことを即座に実行するためには、「やらない」ことを決めておくのが効率的だ。自分のやりたくないことを書き出し、それを「どうしたらやらずに済ませられるか」をきちんと考える。例えば、本気で「通勤電車に乗りたくない」なら起業も一案だし、本気で「家事をしたくない」と思えばお金を払ってプロの家政婦にお願いすればいい。こうして整理することで、自分が本当にやりたいことに時間を割くことができるようになる。
■「お金」「時間」「努力」を集中投下する
お金、時間、努力。この3つは、普通の人が「できれば使いたくない」と思っているものだ。だからこそ、この3つを積極的に使うことで他人と差をつけることができる。「やらない」ことを徹底的に排除した上で、取捨選択したやりたいことにはこの3つを集中投下する。たくさんお金を使い、時間をかけて取り組み、精いっぱい努力する。これが成功や自分の理想への近道である。
「大事なことをいきなり3秒で決めるなんてムリムリ!」という人は、まず日常の小さなことから「3秒で決めて、すぐやる」習慣を“今すぐ”始めてみてほしい。それは今日の食事のメニューでも、約束した目的地にどの順路で行くかでも、何でもいい。例えば、本書を手に取るかどうか――今すぐ3秒で決めてみてはどうだろうか?
文=中川 凌