人の幸せや成功に嫉妬してしまうもやもやに『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』【第2回】
公開日:2018/9/2
Twitterで累計50万以上リツイートされて話題のマンガ『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(著:Jam、監修:名越康文/サンクチュアリ出版)。かわいいねこのキャラクターが、SNSからリアルな人間関係まで現代社会の悩みを解決する目からウロコのちょっとした「考え方」を教えてくれます。「パフェねこ」のズバッと心に響く言葉は、人間関係に疲れたあなたに効くことでしょう。
はじめましてJamです。
私がこういった漫画を描き始めたのは、
身近な疲れた人達に読んで貰う為でした。
少し笑ったり、気楽になって欲しかったからです。
悩みも答えの出し方も人それぞれで、正解はないと思ってます。
気持ちが晴れる時は、偶然何かに共感したりきっかけに触れる事で
自分だけの答えを見つけた時です。
この本も、読んだ方のきっかけの一つになれたらうれしいです。
SNSでは、相手の近況を簡単に知ることができます。でも時には、自分がそんなに知りたいと思っていなかった情報も沢山入ってきます。
たとえば、友達の幸せそうなリア充写真を見て、「いいね」を押したくない気持ちになったり、仕事で自分と同じくらいだと思っていた人が大活躍していて焦ったり、昔の恋人が今も楽しそうにしているのを見てへこんでしまう…。
そういう悩みを沢山聞きます。
人と自分を比べて落ち込んだり、嫉妬したり、劣等感を抱いてしまうと、結局そう思う自分自身を嫌いになってしまいます。
私も時には劣等感や嫉妬心を抱くこともあるので、その気持ちはわかります。
主に作品を作る上で多いのですが、誰かと比べてずっと下手な自分に落ち込んだり、一気に有名になった人を見て華々しい成果に圧倒されたり…。
でも、ある日思いました。うちはうち、よそはよそでいいんじゃないかと。
突然ですが、四葉のクローバーって幸せの象徴だと言いますよね。
でもその四葉にも色々な形があって、完璧な形の四葉もあれば少し歪んだ形もあり、それでも幸せの象徴であることに変わりません。
つまり、幸せの形って人それぞれなんです。
ある時、人の幸せに対して自分が何をそんなに嫉妬しているのか、冷静に考えてみました。もしあの人と私の中身が入れ替わったら…。
意外とそこまで幸せじゃないなと思いました。
素敵な旦那さんがいても自分のタイプじゃなかったり、楽しそうに笑う人達の輪に自分の性格じゃなじめそうもなかったり…。
自分と人の幸せの形が、完全に一致することってないのだと思います。
それに、SNSで見る部分って氷山の一角で、一番キレイな部分だけってことが多いです。映画で言えばハイライトの部分です。主人公が波乱万丈な映画でも、一番いいシーンだけ抜き出して途中のシーンをカットしてしまえば、いい部分しか見えません。
そこには写っていないだけで、そのキラキラとした一枚の写真になるまでに本人はすごく大変な思いをしたり、陰では血のにじむような努力をしてきたのかもしれません。
そこに至るまでの過程を知ったら、「絶対に代わりたくない!」と思うかもしれません。
だったら人の幸せを羨ましがる間に、自分の幸せの為に頑張る方が早く幸せになれるかもしれない。そう思いました。
【パフェねこの言葉】
SNSで目に見える幸せは、
映画のハイライトだけ見ているようなもの
日常で起こる人間関係の悩みを描いたマンガ「パフェねこシリーズ」がTwitterで累計50万以上リツイートされるほど話題になる。