「男を褒めよう」の恋愛テクニック、じつは逆効果!――月収10万から年商3億円になったシングルマザーの「人づき合いの魔法」【4】
公開日:2018/10/5
「褒め上手になればモテる」「褒めて理想の彼に育てる」――。
恋愛成就の心得のように言われますが、“女性性開花”のセミナーで大人気の藤本さきこさんは断言します。「それ、疑ったほうがいいです」。
ベストセラーシリーズの最新版『お金の神様に可愛がられる「人づき合い」の魔法』(藤本さきこ/KADOKAWA)には、こんな風に書かれていました。
まず、その概念が嫌いです。そもそも、男は褒められて喜ぶ生き物、という説も嫌いです。(中略)
「大げさに感謝を伝えよう」というのも、がめつい、と思います。
つまり、見返りを期待する、それと同じ意図を感じます。お金にがめつい人と同じ。いい男になるから褒める、自分の得になるから感謝する、何かしてもらうためにうまく転がす、手なづける。
がめつい!?
ただ、好きになってもらいたい、相手を喜ばせたいだけなのに…。
これ、本当に楽しいですか?
「嫌われたくない」「がっかりされたくない」といった理由から、相手に迎合する。この状態から仲よくなったとしても、満たされない状態がずっと続きます。
「好かれたい」という気持ちは純粋でも、「好かれたい→褒める」と、ある種の見返りを求める時点で、損得勘定や打算が働いてしまうというのです。
恋愛に限らず、そういう人間関係には楽しさはなく、苦しくなってしまうばかりだと。
女性は本来、感情の生き物ですから、損得勘定が苦手なはず。(中略)
フラフラで立てなくなるくらいにブレてしまう人を、大勢見てきました。そう、人は「内側」を無視して「外側」だけでつながろうとすると、ブレブレで不自然な生き方になるのです。
そんな状態になったら、好かれるどころか、相手はひいてしまいますね…。
「内側」とは、自分の感覚や本心、湧き出てくるもの、自分軸で、「外側」とは、自分以外の軸、外的要因、他人の意思、こうあるべきという常識。そう、説明されていました。
嫌われたらどうしよう。
相手を傷つけたらどうしよう。そう思って自分の気持ちをごまかして相手に合わせる。
これは相手と、自分の器を信じていないこと。「私は、こうしたい。以上!」と、まず言ってみればいいと思います。一緒にいても自分らしくいられなかったら、恋愛している意味がないから。
そんな風に思えるようになるまで、藤本さきこさん自身もいろいろあったそうです。
そのたびに悲しくて悔しくて、そんな感情をひたすらノートに書いていたら、自分が本当はどうしたいのか、だんだんわかってきたのだそう。
相手にどうなってほしいか。そのために、自分はどうすればいいか。こんな努力はまったく不毛で、結局なにも変わらない。
そうじゃなく、「私はどうしたい?」と、自分の内側に聞く。すると、現実が、人生の背景が、望み通りに変わっていく。
恋愛だけに限りません。お金も、仕事も、すべての人間関係も同じ法則。
月収10万円のシングルマザーから年商3億円になり、いまは最愛のパートナーと幸せに暮らす藤本さきこさん。
魔法をかけたのは相手にではなく、自分に対して、だったのですね。
文=深谷恵美
【プロフィール】
藤本さきこ(ふじもと さきこ)
株式会社ラデスペリテ 代表取締役
1981年生まれ、青森県出身。累計3万人以上を動員した「宇宙レベルで人生の設定変更セミナー」を主宰する人気講演家。4人の子を持つシングルマザーでありながら、実業家としても活躍、1日10万アクセスを誇るパワーブロガー(アメーバオフィシャルブロガー)としても知られる。
友人と共同創業した「petite la’deux(プティラドゥ)」は実店舗からネットショップへ事業形態を変更。布ナプキンや化粧品、香油、ハンドメイド雑貨の販売でいまや年商3億円を超える規模に拡大。自らの人生を「明らめた(明らかに見た)」結果、宇宙の叡智に触れる経験をして以来、「女性性」を大切にすることをテーマに人生の在り方を追求。「設定変更」と称し、書き続けたノートによって人生が劇的に好転し、それをつづった『お金の神様に可愛がられる「3行ノート」の魔法』が大ヒット。処女作『お金の神様に可愛がられる方法』は発売前重版がかかるべストセラーに。最新刊『お金の神様に可愛がられる「人づき合い」の魔法』『お金の神様に可愛がられる手帳2019』がある。