30歳を過ぎたら要注意!「若く見えるね」はホメ言葉だが、「若いね」はホメ言葉ではない

暮らし

公開日:2018/10/5

 ある程度の年齢(30代以降)になって他人から「若いね」と言われても、それは決してホメられているわけではない。『絶世の美男美女でもない限り、“金持ってなさそう”という意味では?』――そんな論議がネット上で巻き起こり、賛否両論取り交ぜた論戦が繰り広げられている。では、30歳を迎えた後、どのような“生き様”を見せれば、「若いね」ではなく「素敵だね」と言われるようになるのか……生活態度など、見直すべき点をまとめてみた。

■“若い”と“若く見える”は違う。それに気付くことから30代が始まる

「若く見えるね」

という言葉は「年齢よりも若く見える」「年齢にしては若々しい」というごくごくストレートな意味を持つ場合が多い。しかしこれが、

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「若いね」

という言葉になると「年齢ほど落ち着いて見えない」「バカっぽく見える」「青臭く見える」「頼りなく見える」という、マイナス面での含みを持つことが多い。ネットで取りざたされているような「金の有無」を論じるのは穿ち過ぎだと思うが、30歳を過ぎても「若い」という言葉を使われてしまう場合は、「まだまだ未熟だね」という意味が含まれていることを認識し、自分の行動を見直したほうがいいだろう。

 では、こうした「未熟さ」から脱出するため、何を見直すべきなのだろうか?

■「若見えしない」ためのオトナの処世術

 まず、「若さ」「未熟さ」から逸脱したい場合に必要となるのがアンガーマネジメントだ。学生時代は、嫌味を言われたり、自分の思い通りに物事が運ばないときにイライラして周りにあたり散らしたり、母親に愚痴を言いまくったり、そうした行為も許されたが、ぶっちゃけ30歳を超えて、人生後半に差し掛かっている人間がやることではない。

 アンガーマネジメントとは、そうした「怒り」をコントロールし、怒りをまき散らさないよう自分自身を抑える行為となる。これが出来るようになれば、むやみに周囲を攻撃しなくて済むし、そうした行動から「もっと大人になれよ」と呆れられることもない。

 ちなみに最も簡単なアンガーマネジメントのテクニックは、イラっとした瞬間から6秒ほど、自分の中でカウントを行い、最高潮のイラつきをかわすというもの。最高潮にイラついているときに、感情にまかせて行動してしまっていては、幼稚園児か小学生の子どもと同レベルになってしまう。6秒数え、怒りの波がやや引いてから考えるようにすると、むやみやたらに怒ることなく、解決の糸口をつかめるようになるのだ。

 さらに必要なのは「余裕」だ。しかしこれは、身に付けるのはなかなかに難しい。なぜなら、余裕を身に付けるためには、確固たる「知識」が必要となるからだ。余裕というのは「自分が知らないこと・経験したことがないこと」が起こった際に、最も感じられやすい。未曾有の事項に対処する際、知識がある人は、似ている経験や事項を記憶の中から見つけ出し、速やかに、かつ、余裕を持った対処を行うことができるからだ。しかし知識が無いと「そんなの私(俺)、知らないし! わかんないし!」と、自分の無知を棚に上げて、周囲を責めてしまう。

 むろん、こうした行動は、他人からは「コイツ、ガチで余裕がない」としか映らない。また、「あ~、ハイハイ、(アンタが対処できない難しい案件を振った)私(俺)が悪かったわ~」などと相手から言われようものなら、「ガキ」というレッテルをペタンと押されたようなものなのである。

■「察してもらう」は卒業。「言葉」で伝えて一人前

 また、青臭く見られてしまう一因に「察してオーラ」というものがある。「私(俺)はこうしてほしいのに……」と、自分の不満を言葉で伝えず、モジモジクネクネ。人間には「言葉」という最強のコミュニケーションツールがあるわけで、それを使えない人間は、言語を理解しきらない乳幼児と同レベルということになる。

 もちろん、単純に「言葉」を発すればいいといことでもない。TPOに即した言葉を、丁寧に相手に伝えられるかどうかがカギになる。「ごめんなさい」「ありがとう」を「すみませ~ん」のひとことで片づけるのも、言語道断だ。

「若いね」をホメ言葉だと受け止めていたのなら、今すぐ自分改善をスタートするべし。大人対応ができるようになれば……会社で、家庭で、あなた自身の評価が、きっと上昇することだろう。

文=citrus 恋愛コラムニスト わぐりめぐみ