「私たちはツーカーの仲よし」「言わなくてもわかり合っている」。
そんな関係、羨ましい…と思いませんか？

　でも、「これ、要注意です!!」と、藤本さきこさんは警鐘を鳴らします。
　愛に満ちた幸せな毎日を送るためにはどうしたらいいのか――『お金の神様に可愛がられる「人づき合い」の魔法』（藤本さきこ/KADOKAWA）が話題になっている、人気著者です。

愛に対する勘違いでよくあるのは、「ツーカーの仲＝仲がいい」という認識。ツーカーとは、言わなくてもわかる、あうんの呼吸です。（中略）
それは、育もうという姿勢の怠慢です。
ツーカーだよね、わかるよね、もう離れることはないよね、という怠慢。
人づき合いに絶対安泰はないのです。
愛を深め続ける姿勢そのものが愛だからです。
「愛が深まった!」と、ホッとする瞬間などなくていいのです。

「通じ合えない」は悪いことではない。むしろ、それを出発点にしよう、というのです。
「通じ合えない」を悪者にしてしまうと、無意識に「通じ合っている」フリをしたくなり、そうすると「わかり合おう」という気持ちが薄れてしまいます。
　相手の世界を感じ取って、自分の言動がどういう風に伝わるかな？と想像する努力を怠ってしまう。
　すると、それ以上に関係性を深められないどころか、いつか取り返しのつかない大きな溝にハタと気づく、なんて結果にもなりかねません。

両想いも結婚も、ツーカーも、ただの通過点です。

「どんなに強く結ばれた関係でも完全なツーカーはあり得ない」これが、藤本さきこさんが語る真実です。
　一方で、「魂のレベルでは誰もがお互いにツーカーとも言える」とも。
　だから、たとえ考えが別でも、安心していい。わかり合おうとする努力を続けるだけでいい。
　それは、こんなイメージです。

「わたし」「あなた」それぞれが個々の肉体と脳を持って、分かれています。
　たいていは、「わたし」「あなた」の根本をギュッと堰き止めて、出っ張った部分だけで近づいたり、ぶつかったり、右往左往しているのが、人の関係です。
　でもじつは、深い部分で誰もがつながっているのです。これが「魂のレベルではツーカー」ということ。ワンネス、ひとつである、という概念です。

　では、どうしたら「魂のレベル」にいけるかかというと、「わたし」の根本をギュッと縛るものを外せばいいのです。
　具体的には「黙る」。黙って、人に言いたいことをノートに書く。言い訳でも、反論でも、赤面してしまうような感情でも、ノートにだけ正直に吐き出します。

私たちはいつも心の中で自分自身に語っています。
すべての人が、無意識のうちに心の中で感じたことを言葉にして、表現＝認識しています。その言葉で自分自身を育んでいるのです。それが設定です。（中略）
ノートに書く行為は、言葉にならない感覚をキャッチして言葉にしていく作業です。

「設定」こそ、「わたし」の根本を堰き止めているもの。「魂のレベル」につながることを邪魔するもの。ありのままの感情をノートに書いていくと、だんだん自分を縛っていた設定に気づくようになります。
　気づけさえしたら、設定を外すのは難しいことではありません。「スマホの設定変更くらい簡単」と藤本さきこさんは言います。

　そのために必要なものは、ノート1冊。
　どんなノートでも構いません。ページを開いて、思い浮かぶ気持ちを書き始めてみませんか？

文＝深谷恵美

【プロフィール】
藤本さきこ（ふじもと さきこ）
株式会社ラデスペリテ 代表取締役
1981年生まれ、青森県出身。累計3万人以上を動員した「宇宙レベルで人生の設定変更セミナー」を主宰する人気講演家。4人の子を持つシングルマザーでありながら、実業家としても活躍、1日10万アクセスを誇るパワーブロガー（アメーバオフィシャルブロガー）としても知られる。
友人と共同創業した「petite la’deux（プティラドゥ）」は実店舗からネットショップへ事業形態を変更。布ナプキンや化粧品、香油、ハンドメイド雑貨の販売でいまや年商３億円を超える規模に拡大。自らの人生を「明らめた（明らかに見た）」結果、宇宙の叡智に触れる経験をして以来、「女性性」を大切にすることをテーマに人生の在り方を追求。「設定変更」と称し、書き続けたノートによって人生が劇的に好転し、それをつづった『お金の神様に可愛がられる「3行ノート」の魔法』が大ヒット。処女作『お金の神様に可愛がられる方法』は発売前重版がかかるべストセラーに。最新刊『お金の神様に可愛がられる「人づき合い」の魔法』『お金の神様に可愛がられる手帳2019』がある。