ズボラ女子でもキレイになれる“ゆる美容テク” アンチエイジングは何歳からすべき?
更新日:2018/11/20
肌は美しく保ち続けたいけれど、毎日100%の努力で完璧なお手入れをすることは不可能に近い。メイクを落とさず気絶してしまったり、美容液を付け忘れたりして自己嫌悪に陥ったことがある女子は多いはずだ。
しかし、そんなうっかり女子も70%のゆる努力で美肌を維持し続けていくことならできるはず。『ゆる美容事典 「ほどほど」「ズボラ」で美肌を手に入れる』(高瀬聡子/講談社)はズボラ女子や面倒くさがり屋な女子でも続けやすい美容テクを教えてくれる救済本だ。
著者で皮膚科医である高瀬聡子氏は肌に悩みを抱えた患者さんたちと向き合う中で、日本人は常に完璧なお手入れをしようと考えている人が多いと感じていた。しかし、完璧な美容は長期的に行いづらく、ストレスを感じてしまうため、肌はゆるい努力で維持し続けていったほうが結果的にキレイになりやすいということを伝えるべく、今回筆を執った。
美容にまつわる噂や新情報は日々、巷にあふれ続けている。だが、本書を読めば“本当の美容とは何か”が見えてくるだろう。
■メイクを落とさずに眠るのは1カ月に1回まで
仕事や飲み会などで疲れ切って帰宅したときは不潔だと分かっていてもつい、メイクを落とさずに眠りの世界へ堕ちてしまいたくなる。しかし、高瀬氏いわく、メイクを落とさずに眠ってしまうのは不潔というより、“危険”なのだそう。
この時、肌の上ではメイクの油分や1日分の皮脂が酸化している。皮脂は天然の油分であるため特に酸化しやすく、酸化した油分は肌にとって刺激物となり、くすみやごわつきの原因にもなる。
さらに、メイクをしたまま眠ってしまうと肌の内側にもダメージが与えられ、こうした状況が頻繁に繰り返されると、肌がたるんでしまう。そのため、メイクを落とさずに寝てしまうのは1カ月に1回程度にし、極力クレンジングを行ってから眠るのがベストなのだと高瀬氏は語る。
そして、自分の肌に合ったクレンジング料をチョイスすることも大切である。洗浄力が強いクレンジング料は肌を乾燥させる原因となるため、自分の肌タイプやメイクの度合いよって、使うクレンジング料を考えていこう。
なお、クレンジングウォーターや拭き取って落とせるクレンジングシートは、油分をほぼ含まず洗浄力も高いため肌に強い刺激を与えてしまう。継続的に使用しないよう、心がけよう。
■アンチエイジングは25歳から
アラサー女子は、そろそろアンチエイジングをしなければいけないと思い始めるもの。しかし、実は美肌のカギとなるターンオーバーのスピードは14~18歳の時点がピーク。肌は18歳から徐々に下り坂に入り、乾燥やくすみ、シミ、ハリのなさ、シワ、たるみといった変化が現れ始める。
さらに、ホルモンバランスにも変化があり、ダメージの修復が追いつかず、20代の後半には様々な肌トラブルが出現するようにもなってしまう。
こうしたことを防ぐには多くの化粧品メーカーが設定している28歳ではなく、25歳の頃からアンチエイジングを始めていくのがおすすめ。アンチエイジングを始めるときはまず、普段使っている化粧水を見直したり、高価なシートマスクを導入したりしようと考える方もいるかと思うが、肌が老化する原因の7~8割は紫外線であるため、実は日焼け止めをしっかりと塗ることが何よりのアンチエイジングになるのだそう。美肌を守るには特別なケアよりも基本的な肌ケアをコツコツと積み重ねていくことがカギとなるのだ。
美容に興味を持っている方は雑誌などで取り上げられている美容情報を目にし、肌に良さそうなお手入れ法を積極的に取り入れていきたくなるだろう。しかし、本当に美しくあり続けたいのであれば、現在の自分に必要なお手入れ法を正しく知り、ゆるく継続していくことが大切だ。
美しさは1日では手に入らないものだからこそ、長期的に続けていける“ゆる美容”を取り入れ、未来の美しさを守っていこう。
文=古川諭香