安定して食える人は“その他大勢”からこうやって抜け出した! お金に困らない人の共通点とは

ビジネス

公開日:2018/10/12

『1万2000人を見てわかった! お金に困らない人、困る人』(松尾昭仁/集英社)

 ポテンシャルはそう変わらないはずなのに、なぜかあの人と年収で差がついている…思い当たることはないだろうか? もちろん、年収には“本人の実力”が大きな影響を与えるのだが、最終的にはそれがどう“評価”されるかで決まるのが現実だ。高い学歴や資格などを持っていたとしても、その実力が十分に活かされ、適切に評価されなければ意味がない。本稿で紹介する『1万2000人を見てわかった! お金に困らない人、困る人』(松尾昭仁/集英社)は、著者がこれまでセミナーなどを通じて多数のビジネスマンを見てきた経験から、きちんと評価される“お金に困らない人”たちの共通点を教えてくれる。

■周囲と合わせていると、“その他大勢”から抜け出せない!

食えない人は、「私もコーヒーで」と注文する
食える人は、「私はクリームソーダで」と注文する

 日本人は、飲食店で何かを頼むとき、ついまわりに合わせがちだ。もちろん、そのこと自体はどうこうということはないのだが、日常生活でまわりに合わせている人は、ビジネスでもまわりに合わせてしまうことがある。もし、あなたが可能性としてひと握りの成功を掴みたいのであれば、世の中の常識に縛られず、他人がやらないことをやる必要がある。そこまで大げさな話でなくても、例えば、毎日出席している会議でも同じことがいえるだろう。周囲の意見にただ頷いているだけでは、あなたが評価されることはないからだ。

■ルールを守っているだけでは勝てない!

食えない人は、ルールを守ることに徹する
食える人は、自分でルールを変更してしまう

 私たちは、誰もが親や教師から「ルールを守りなさい」と教えられてきた。そのためなのだろうか、些細なことでも決められた枠から出られなかったり、法律を犯さない範囲の「グレーゾーン」にある手段を取れなかったり…という人は多い。だが、ビジネスはすべてを公明正大にして、ルールを守って勝負すれば、勝てるというものではない。例えば、広告代理店のコンペなら、クライアントと飲みに行って少しでも有利な情報を聞き出してくる…なんてことも往々にしてありそうだ。むしろ、“食える人”は現行ルールや忖度の間隙をつき、新たな攻略ルートを作れるような人だろう。

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■「謙虚さ」はビジネスで裏目に出ることもある!

食えない人は、謙虚が美徳だと思っている
食える人は、礼儀正しくも図々しい

 褒められたときに「いえいえ、そんなことないです」と言うなど、日常的に“謙虚に振る舞う”ことが習慣化している人は結構いる。もちろん、謙虚な姿勢自体は大切なのだが、ビジネスにおいてはそれが過小評価の原因になることもあるという。確かに、いつも「自分なんか全然ダメで…」という低姿勢でいる人に、大きな仕事は任せにくいだろう。ビジネスで価格交渉をする際にも、言い方によって相手に与える印象はずいぶん変わる。

「当社のサービスは、通常50万円です。いかがでしょうか」
「当社のサービスは、50万円です。それ以下の価格では引き受けすることはできません」

 後者のような言い方であれば、多少図々しいと思われるかもしれないが、サービスに対する自信は相手に伝わる。こうやって信用してもらいやすくなることにもつながるのだ。

 このように本書では、「考え方」「働き方」「コミュニケーション」「ブランディング」「魅せ方」の5つの項目に分けて“お金に困らない人”になるための習慣を、具体的な事例やエピソードを交えながら紹介している。とくに「ブランディング」と「魅せ方」の2点は、現在仕事をバリバリとこなしているという自信がある人も要チェック。ちょっとした心がけであなたの“評価”にさらに大きな違いが生まれるはずだ。

文=中川 凌