1日3分音楽を聴くだけ! 自律神経が整い、幸福ホルモンが活性化する“528Hzパワー”とは?
更新日:2018/10/12
最近どうも疲れがとれない、体も重い、お腹の調子も悪いと不調続き。しかも、いろんな健康法を試しても、ちっともよくならない−−−−その体調不良は、乱れた自律神経のせいかもしれません。
そんな不調を1日わずか3分、528Hzの音楽を聴くだけでリセットするというのが、『聴くだけで疲れがとれる自律神経リセット』(小林弘幸/ポプラ社)だ。聴くだけで体調が良くなるとは、どうも怪しい…と思いがちだが、侮るなかれ。実は医師として活躍する、著者自らの体験がベースにある。ある時、ストレスを抱えながら飛行機に乗ったところ、機内で呼吸が止まるほど苦しい喘息のような発作に襲われた著者。そこで機内のオーディオで528Hzの音楽を聴いたところ、何かに包まれるようなスーッと穏やかな気持ちになり、やがて自然に呼吸も落ち着いて楽になったという。
そもそも、自律神経の最大の敵はストレスだ。特にさまざまなストレスの大半は人間関係の問題が大きい。このストレスに効果的なのが、別名「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンだ。オキシトシンには、ストレスによって乱れた自律神経のバランスをリカバリーするほか、人間関係を良好にしたり、コミュニケーション力もアップさせる働きがある。つまり、心と体をしっかり休めたい人にとっては、副交感神経を高めてリラックスさせることや、オキシトシンをしっかり分泌させることが重要になる。
そこでおすすめしたいのが、音楽だ。確かに人間の脳には本能的に音楽を心地よいものと感じるプログラムがあるものの、自律神経を整え、聴くだけで幸せホルモンでもあるオキシトシンを活性化させるのは528Hzという周波数であることが最新の研究データでも明らかになってきたという。
「528Hzの音楽は、聴くだけで、乱れた自律神経を整え、心身の疲れを癒し、さらに私たちの心のなかに、安らぎや愛や信頼といった、明るいプラスの感情をよみがえらせてくれるのです」と本書にはある。このことに気づいてからというもの、著者は気の進まない仕事をするときには528Hzの楽曲を聴きながら作業をするようになり「イライラが消え、集中力もアップするということを日々実感」するようになった。
ここまでくると、あとはもう音楽そのものを体感したくてウズウズする人もいるだろう。もちろん本書は、CD付き。「大きな古時計」や「アメイジング・グレイス」のような名曲の数々が528Hzのピアノと尺八とのハーモニーで楽しめるほか、音楽を体験した人たちの喜びの声もある。本書は難しいウンチクでオキシトシンや自律神経の知識を頭で考える人にも、とにかく音楽そのものを体感したい人にもおすすめだ。
「人にはいえない不安やストレスで疲れ果てたとき、528Hz音楽があなたの幸福ホルモンを活性化し、ストレスを軽減し、心身の疲れをとってくれるお守りとなることでしょう」という著者。ちなみにこの文章、CDを聴きながら書いたもの。ストレスなくのびのびと読めるようなら、これもまた528Hzのおかげだと思いたい。
文=富田チヤコ
11月9日には、小林弘幸氏の最新刊『自律神経の名医が教える疲れない体をつくる最高の睡眠』が発売予定。本書でも「528Hz」について紹介。不眠症など何かと睡眠について悩みをかかえがちな現代人の睡眠改善のためにも、ぜひチェックしてみてほしい。