あの上司を、サッカー監督や美少女に置き換えてみると…? ボスの日(10月16日)にまとめて読みたい「上司との関係性を見直す本」

ビジネス

公開日:2018/10/16

 10月16日は「ボスの日」。社会人ともなれば、自分が管理職でもそうでなくても、上司という存在とは無関係でいられない。職場の上司に感謝し、上司たちの仕事を理解するために設けられたというこの記念日を機に、「あなたの中の上司像」をアップデートしてはどうだろう? ビジネスや社会全体がめまぐるしく変化する今だからこそ、新しい知識やスキルを通じて、ボスを正しく評価し、尊敬される上司になる最短ルートを目指す。そう考えるときに役に立ちそうな本・マンガを厳選してご紹介したい。

(1)「仕事もスポーツも、チームワークが大切」と考える人向け:歴代サッカー監督をビジネス目線で採点!

『監督たちの流儀』(西部謙司/内外出版社)

 サッカー観戦をしながら「あぁ! 自分が監督だったらこんな采配はしないのに」と熱く檄を飛ばす人は身近にいないだろうか。監督とは、勝っても負けても批判にさらされる過酷な仕事だ。それは、会社における管理職・ボスにも通じるものがある。

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 監督の仕事の進め方には、個性が出るものだ。サッカー選手を自分に置き換えて考え、あの監督が自分の上司だったら…と考えてみるのはどうだろう。『監督たちの流儀』(西部謙司/内外出版社)の内容に準じて、サムライブルーの歴代指揮官たちを、ビジネス的な視点で観察してみると――。

(2)上司にかわいがられる部下を目指したい!と願う人向け:「部下力」というスキルを磨くテクニック集

『いらない部下、かわいい部下』(新井健一/日本経済新聞出版社)

 会社から評価されていないと不満に思う人は、「上司に嫌われているから評価されない」と考えていることが多いそうだ。だが、そんな方々にとっては残念だが、プロのコンサルタントの目から見ると、「待遇や出世は、上司が部下を『えこひいき』するか否か」に大きく左右されるという。

 今からでも「上司に選ばれる部下になろう」と焦りつつある方におすすめしたいのは、『いらない部下、かわいい部下』(新井健一/日本経済新聞出版社)だ。「かわいい部下」としてデキるボス・上司に選んでもらえるような人材になるための実践的テクニックを身につけたい。

(3)熱血指導がなぜか部下の心に届かないと嘆くボス向け:鬼コーチが時代遅れになった本当のワケとは

『求心力』(平尾誠二/PHP研究所)

 スポーツ界に限らず、日本中で多くのリーダーが方向性を見失っているように思える。かつて主流だったのは、上から下への命令を徹底させる「支配・強権型」のリーダーシップ。鬼のようなリーダーに対して、部下は理不尽に思っても忠実に従うことが求められていた。だが、この手法が時代にそぐわないのは、すでに誰もがお気づきだろう。

 『求心力』(平尾誠二/PHP研究所)は、ミスター・ラグビーとも称された故・平尾誠二による生前最後の著書。鬼軍曹でもなく、馴れ合いや友達関係でもない、第3のリーダーシップとは――。

(4)番外編:理不尽なパワハラ上司が「美少女」に見えるという不思議なメガネがあったら…

『パワハラ美少女カンパニー』(広間月下/集英社)

 パワハラとまでは言わないまでも、職場でイヤ~な上司に悩まされているという方には、こちらをおすすめしたい。『パワハラ美少女カンパニー』(広間月下/集英社)は、「バッカヤロー」「よくこんな仕事で給料もらえるなあ!」という罵声を投げかける部長が、特殊な「VR進化形メガネ」を通して見ると美少女に変貌して…というマンガだ。

 パワハラ上司が美少女に変わると、何が起きるのか。それは、これまで主人公を苦しめてきた暴言の数々が、“ご褒美”に変わるのである。罵倒されることに快感を覚え始めた主人公はやがて――。

 あなたにとってのボス・上司にいろいろな人がいるように、ボス・上司に関する本・マンガもバリエーションはさまざまだ。自分の状況や気分にあった本を選んで読み、新しい情報やスキルを得ることで、改めて「上司とは?」という問いについて考え直してみたい。