「ボックス収納」の落とし穴って? 40歳からの収納は、人の目は気にしなくてOK! 自分ファーストな住まい作りのコツ

暮らし

公開日:2018/10/19

『考えない 探さない ラクして整う住まい考』(柳沢小実/KADOKAWA)

「インテリア雑誌に出てくるお家はこんなに素敵なのに、なぜ我が家はこんなにごちゃごちゃしているのだろう?」と思っている人は多いはず。そしてごちゃごちゃを解消しようと収納グッズを購入し、うまく収められずにさらにごちゃごちゃ、の悪循環。このままだと永遠にここから抜け出せない。

 そんな人におすすめしたいのが『考えない 探さない ラクして整う住まい考』(柳沢小実/KADOKAWA)である。

 著者の柳沢さんはこう話す。「インテリア雑誌に出てくるお家は、元々整頓が好きな方ばかりですし、さらに撮影前に絶対にきれいに片付けていますから 、それを鵜呑みにしなくてもいいと思います(笑)。いろいろなお宅を拝見して思うのは、皆さん、人の目を気にしすぎということです。もっと自分ファーストな収納でいいのでは?と思っちゃいますね。とくに40歳からは、自分のラクさを最優先すべき」

advertisement

■ボックス収納の落とし穴

 例えば、インテリア雑誌やファッション誌で特集される、おそろいのボックスに収納する方法。見た目にはキレイだが……。

「ボックスに収納するということは、中身が見えないということ。ただ棚に入れるよりも、中身がわからず探すワンアクションが増える。忙しい人にはそれがどんどん面倒になる。うちは引き出しや棚を開けたら、丸見えを基本にしています。ラクできる収納だから、続けられるんです」と柳沢さん。

 つまりは、収納は一瞬ではなく、持続性があるということが大事らしい。

■ラクできないと続かない

 本の中では、「使う場所のそばにものをセットで置く」「旅行の必需品はあらかじめスーツケースに入れておく」など、すぐに真似できる収納法以外にも、家を新築した柳沢さんの住まい作りのポイントも紹介している。

「家を建てて思ったのですが、家は完成したらゴールではなく、キレイをキープしつづけることが何よりも大切だなと身にしみました。そんなに大変なことはしてないけど、こんなに家がキレイでうれしいな、と思えるくらいの収納や家事の仕組みづくりが大事。辛いことだと続きませんからね」

 自分のクセを見抜き、ラクにキレイをキープできる自分ファーストなバランスを見つけることが何よりも重要なようだ。

柳沢さんの家のキッチンの引き出しの中。
開けたら丸見えが基本。

100円ショップのボックスも上手に利用。
コツは下がすぼまってないタイプのボックスを買うこと。

撮影=本多康司

【著者紹介】
柳沢小実
1975年東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。エッセイスト、整理収納アドバイザー。新聞や雑誌、書籍などで暮らし方の提案や収納に関するエッセイの執筆を行うほか、フェリシモでの商品開発、台湾のガイドブックの執筆なども手がける。著書は30冊以上あり、海外でも翻訳出版されている。近著に『土曜の朝だけ!「きちんと」が続く週末家事』『これからは、がんばりすぎない 40歳からの暮らし替え』(ともに大和書房)がある。
https://www.furarifurari.com/
インスタグラム:@tokyo_taipei