こんなに素敵な食卓が100円の肉で!? 節約おかずが時代を超えて変わった! 全品が3ステップでできる神レシピ
公開日:2018/10/26
鶏むね肉や手羽元、豚こま肉などの安く手に入る肉類は、日々の食生活を支える重要な食材。でも「またこれ?」「飽きてきた…」なんて言わせたくないし、いつだって美味しい料理を食べてほしい。そんな悩みを抱える人に役立ちそうな『プライスレスレシピ 実は100g100円台のお肉で。簡単・安い・カラダにいい。お値段以上の革命レシピ』(野口真紀/主婦の友社)という本が登場した。
節約というと、つい貧相で物足りないイメージが浮かんでしまう…いいえ、これは、一昔前の話。「節約して、贅沢を得る」のが賢い現代人のオイシイ考え! 「だけど、100円の肉でどうやって素敵なテーブルにするの? 毎日続けるのは大変そう……」。そんな方にぜひ試してほしい革命的なレシピ本が誕生した。どこが革命かというと、すべて100円前後の肉で、すべて3ステップで作れる簡単レシピがずらり! 著者の野口真紀さんは、お皿やカトラリーなどのスタイリングもご自分で手がけ、実際にこの食卓で自炊を続けた結果、高校生の頃から体重の変化はゼロだと言う。安く美味しく贅沢できて、センスが磨かれて、そのうえ永遠の美と健康が手に入る…これこそが、革命的な現代版節約おかずなのだ。
本書はいつもの安い肉で簡単に作れ、しかも豪華に見える、みんなが幸せになれる料理を厳選して紹介しているレシピ本。掲載されているレシピはどれも3ステップ以内で、忙しい人や料理があまり得意でない人でも実践しやすい仕様になっている。“プライスレス”で“お値段以上”な料理を作るコツは何なのか、実際にいくつか作ってみた。
■「チキン竜田」(P.10~P.11)
1つめは、鶏むね肉で作る「チキン竜田」。そぎ切りにした鶏むね肉を酒、醤油、生姜のすりおろし、砂糖に漬け込み、片栗粉をまぶして揚げれば完成。あとは水菜、レモンとともに盛り付けるだけ。
パサパサしがちな鶏むね肉も、衣をつけて揚げることでしっとりジューシーに仕上がる。揚げ焼きにすれば油の処理も楽なので、筆者は揚げ焼きで作ってみた。シャキシャキとした水菜、レモンの酸味で、がっつり要素もありながらさっぱりと食べられるのが魅力。
■「手羽元のカレーマリネグリル」(P.28)
2つめは、鶏手羽元で作る「手羽元のカレーマリネグリル」。ビニール袋に鶏手羽元、カレー粉、蜂蜜、にんにくと生姜のすりおろし、塩コショウを入れて揉み込み、数時間~一晩置いておく。あとは180度に予熱したオーブンで30分ほど焼けば完成!
カレー風味がしっかりと染み込んだ手羽元は、食卓にならぶと嬉しい一品。手をかける時間は5分くらいなのにもかかわらず、時間とオーブンのおかげで絶品に。ヨーグルトやケチャップを加えれば、タンドリーチキンにもなる。
■「豚こまと小松菜のこしょういため」(P.35)
最後は豚こま肉で作る「豚こまと小松菜のこしょういため」。油とにんにくで豚肉を炒め、いったん取り出して小松菜、水を入れてふたをし蒸らす。小松菜がしんなりしたら、豚肉を戻して塩コショウで味付けすれば完成。
少ない材料、調味料だが、豚肉のうまみと小松菜の相性の良さでご飯が進む。シンプルだからこそ、あると落ち着く一品だ。オイスターソースやポン酢、コンソメなどの味にもよく合うので、調味料だけ変えればいろんな味わいが楽しめる。
この「プライスレスレシピ」の料理は、どれもただの節約料理ではない。節約料理であることを感じさせない、食事の楽しみを減らさない方法で、オシャレに節約している。また、付け合わせに悩む人のために、野菜のおかずレシピも紹介されている。この1冊があれば、「節約」という言葉につきまとうマイナスの印象を払拭できるはず。
毎日のことだからこそ、家族に食事を楽しみにしていてほしいし、作る側も気負わずに作りたい。それを叶えてくれる本書の価値は、まさにプライスレスだ。
調理・文=つきのんキッチン