2019年は「ゴロゴロしながらザクザク稼ぐ」――『お金の神様に可愛がられる手帳2019』

暮らし

公開日:2018/12/13

 月収10万円からたった2年で年商3億円超えを達成し、その後もザクザク稼ぎ続ける藤本さきこさん。
 自らの経験をもとに一瞬で幸せになる方法を綴ったベストセラー『お金の神様に可愛がられる』シリーズに手帳が加わった。
 クロコダイル調カバーは特注の豪華版(ワニは財宝を守る守護神だそう)。ギラギラしがちな素材をコーラルピンクの色調でセンスよく緩和している。オフィスや家のデスクだけでなく、高級ホテル、ブランドバッグやシャンパンなど、ラグジュアリーな背景にも可愛く馴染むようにデザインされた。

 メインのスケジュールは1日1ページ。左が午前、右が午後とコンパクトで見やすい。
 予定を記入してもいいけれど、藤本さきこさんは毎日「やったこと」を書いて1日を振り返るという。
 1日24粒。誰にでも平等な財産をどう使っているかを自覚するために――。
 藤本さきこさんは時間を「粒」と表現する。時間はとらえどころがなくこぼれてしまいそうだけれど、「粒」とすれば物質としてちゃんと大事にできるから。

 これで夢を形にする、というだけなら、正直、よくある手帳だと思う。
 でも、よく見て欲しい。スケジュールの下にポツンと印字された質問。「〈お金〉とは?」「〈豊かさ〉とは?」……。
 これこそ、人生を一瞬で幸せにする藤本さきこさん独自のメソッド。詳しくお話を聞きました。

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──365日、質問が続くのですね。これは、なんですか?

「お題」と、私は呼んでいます。聞き慣れた言葉、疑いもせず普通に使っている言葉に対して、改めて自分の定義を書いてみてほしいんです。連想ゲームのようにパッとひらめくイメージを。たとえば「〈支払い〉とは?」。私は「嫌なもの」でした(笑)。理想や正解はいりません。人に話せないくらい恥ずかしい本音をさらけ出してください。

──矢印でどんどん言葉をつなげていくのですか?

 そうです。ひとつ言葉が出たら「なんで?」「どうして?」「ということは?」「これ本当?」と、ひとりでQ&Aを繰り返します。自分と楽しくお喋りしたり、愚痴を聞いてもらう感覚で、気楽に。すると思いもよらない言葉が出てきて、「こんなこと考えてたんだ」と驚きます。そして最後に「本当はどうしたい?」と自分に聞くのです。「〈支払い〉」に対する私の「どうしたい?」は「感謝してスムーズに払えるようになりたい」でした。これに気づくと、本当にスムーズに払えるようになります。

──「感謝してスムーズに払う」とだけ、書けばいい気もしますが。

 確かに、自己啓発書やお金持ちになるノウハウ本に同じようなことが書かれています。でもみなさん、それを知っているのに人生が変わらないのはなぜでしょう? それは外側の答えだからです。どんなに素晴らしい方法を完璧に真似ても、自分の内側に「〈支払い〉=嫌なもの」という設定がある限り、現実は1ミリも変化しません。逆に、その設定を変えてしまえば、すべて変わります。よく「思考を変えれば運命が変わる」「感情を先取りする」と言いますが、それ、難しくないですか? だから引き寄せられない。でも、設定を変えると、思考も感情も自然に変わってしまいます。

──設定を変えると、思考や感情が変わる。どういうことですか?

 わかりやすい例でご説明します。
「〈白髪〉とは?」――。
 かつての私の設定は「白髪=老けている、やつれている」でした。「さきこさん、白髪あるんですか?」と言われると大ショックで、「さきこさん、おばあさんですか?」と言われているようで、勝手に変換していたんです。

 でも、ある時、気づいたんです。「〈白髪〉とは、白い毛」以上。
 それから「白髪がある」と言われても、「あ、白い毛ね? どこ?」という感じで、まったく平気です。つまり、「白髪=白い毛」これが現実。そこに老化と意味付けしたのは私の設定。自分で「幻」をくっつけて感情がザワザワしていただけなんです。

──設定を変えると、現実も変わるんですか?

 もうひとつ、例を挙げますね。
 主婦の友人がよく言います。「ダンナが皿洗いして、ため息つかれた」と。お皿を洗ってくれるなんて、優しいダンナさまじゃないですか。でも、喜ぶどころか愚痴っている。
「ダンナの皿洗い=お前がやらないから。ダメな嫁」と、勝手に「責められた」と変換しているんです。ダンナ様の「はーっ」もただの長い息で、非難や当てつけとは限りません。でも、自分の中に妙な設定があると素直に感謝できないのです。言葉で「ありがとう」と言っても相手に伝わるのは「責めてるよね」という設定のほう。だから関係がギクシャクします。「ダンナの皿洗い=協力=ありがとう」と設定が変われば、関係は一変します。

──私たちの人生は、あらゆる設定に支配されているんですね。

 そうです! しかもその設定、ぜんぶ自分で決めています。だから自分好みに変えてしまえばいい。そのきっかけに、お題で自分の「現状の設定」を確認し、奥底に隠れている「本当の願い」を見つけるんです。「現状」と「願い」、両方を見ることがポイントで、「願い」ばかり唱えても叶わないのは、現状の設定とつながっていないから。だから、すべてのお題を無理に着地させなくていいです。Q&Aが続かなければ保留にして、次のお題に進みましょう。365日やっていると脳内でリンクして大きな設定変更になります。または、1つの設定変更で芋づる式にお金も仕事も恋愛も家庭もぜんぶ変わったりもします。

──設定とは、世間の常識のようなものですか?

 常識を鵜呑みにして自分の設定にしていることは多いです。だから、「〈常識〉とは?」と、そこから疑ってみませんか? 以前の私は「常識=当たり前。外れたら恥ずかしい」という設定でした。でも今は「常識=採用してもしなくてもいいもの」と設定を変更しました。私はシングルマザーなのですが、かつては「シングルマザー=不幸」というステレオタイプを信じて勝手に自分を不幸者扱いしていました。でも、それって誰が決めた? 私はどう思う? と掘り下げていくと、「母である=幸せ」としか思えない自分がいます。つまり、「私=マザー=幸せ」。なんだ、もう幸せじゃん! ってことになる。他人の設定は関係ないんです。自分の設定で勝手に幸せになればいい。

──勝手に幸せになる。ってことは、結局、願いは叶わないってことですか?

 叶いますよ。でもね、難しくしている人が多いんです。たとえば「〈極上の毎日〉とは?」。南の島でシャンパン飲んで……って、想像しました? そんな風にキラキラさせて難しくしない(笑)。子どもを抱っこして寝ること、おいしいカフェオレを飲むこと、温かいお風呂に入ること……これを〈極上の毎日〉と設定したっていいんです。そうすれば本当に毎日、極上を感じられます。現実化するのは「極上だ」と感じている、その感覚です。たっぷり感じていると、それ以外の極上もいつの間にか叶います。幸せも同じ。あらゆることが設定次第なんです。

──でも、設定を変えるのが難しそうです……。

 簡単です! スマホの設定を変えるの、難しいですか? Wi-Fiにしたり機内モードにしたり、選ぶだけですよね。設定も同じです。最初の例でいえば、「〈支払い〉=嫌なもの」「感謝してスムーズに払えるようになりたい」どちらも自分の内側から出てきた言葉です。だったら、好みのほうを選べばいい。「払えなかったらどうしよう」と心配したり、「払うためにどうしたらいいか」と考えたりする必要はありません。願いを放つだけ。放しっぱなし。あとは、神様におまかせします。

──願いを放てば叶う、ってすごいですね!

 願いをまっすぐに向ける、ということです。「極上の毎日」が望みであって、「南の島」が大事なわけじゃない。この違いに私たちはあまりに無自覚だと思います。だから日々のお題で自分と対話する習慣をつけてほしくて、この手帳をつくりました。やっていくと、目の前の現実がすべて自分の設定通りだと気づくと思います。良いことも良くないことも、自分の設定通りにさせてくれるなんて神様ってすごい、と感謝がわきます。すると、願い方が変わります。だから、簡単に叶います。いつの間にか叶っています。あるいは、叶わなくてもよくなります。なぜなら、もう幸せなんだ、と気づけたりするからです。つまり、今すぐ幸せになれるのです!

──で、ゴロゴロしながらザクザク稼げるわけですね。

 はい。でも、これは私が望む設定です。
「バリバリ働いて社会貢献」でも「海外を飛び回る」「家でのんびり」、なんでもいいんです。なんだって叶います。私自身、月収10万円で店に立ち、ストレスにまみれていた生活から、子どもの面倒を見ながら好きなことをして、想像もできなかった金額を稼ぐようになりました。そうなったのは、ただ自分の設定を変更しただけ。この手帳がなくても設定変更はできますが、手帳を使えばパーフェクトです。

──どんな人にこの手帳を使って欲しいですか?

 あらゆる引き寄せを試して挫折したり、疲れてしまった人に。愛するってなんだろう? 人生ってなんだろう? 自分を好きになるってどういうこと? どうすれば願いが叶うの? と迷える人に。答えはこの手帳に必ずあります。いまは白紙のページですが、自分の中から思わぬ言葉が溢れ出て、すべて教えてくれます。

〈嫌い〉や嫌なことも、〈好き〉が分かる尊いもの。悩んでいる今も、幸せに向かう道の途中。いい時・悪い時は波のように行ったり来たりしているだけで、円の底も逆さにすれば天になる。すべて設定次第。すべて喜び。
 そんな藤本さきこさんのメッセージを込めた「フラワーオブライフ」のシンボルが、お守りのように手帳の最初に掲げられている。

取材・文=深谷恵美 撮影=内海裕之

【プロフィール】
藤本さきこ(ふじもと さきこ)

株式会社ラデスペリテ 代表取締役
1981年生まれ、青森県出身。累計3万人以上を動員した「宇宙レベルで人生の設定変更セミナー」を主宰する人気講演家。4人の子を持つシングルマザーでありながら、実業家としても活躍、1日15万アクセスを誇るパワーブロガー(アメーバオフィシャルブロガー)としても知られる。
友人と共同創業した「petite la’deux(プティラドゥ)」は実店舗からネットショップへ事業形態を変更。布ナプキンや化粧品、香油、ハンドメイド雑貨の販売でいまや年商3億円を超える規模に拡大。自らの人生を「明らめた(明らかに見た)」結果、宇宙の叡智に触れる経験をして以来、「女性性」を大切にすることをテーマに人生の在り方を追求。「設定変更」と称し、書き続けたノートによって人生が劇的に好転し、それをつづった『お金の神様に可愛がられる「3行ノート」の魔法』が大ヒット。処女作『お金の神様に可愛がられる方法』は発売前重版がかかるベストセラーに。最新刊『お金の神様に可愛がられる「人づき合い」の魔法』『お金の神様に可愛がられる手帳2019』がある。
https://ameblo.jp/petite2325/