しっかり寝てるはずなのに体がだるい…それ「眠り方」が間違ってるかも

健康・美容

公開日:2018/11/26

『あなたは5秒で熟睡できる!』(松原英多/ロングセラーズ)

 毎日仕事から疲れて帰ってきて、ゆっくりと眠っているつもりが、起きたら体がとてもだるいと感じてしまう。そんな経験をした人は少なくはないだろう。その場合、自分の眠り方が実は間違っている可能性があるのだ。そこで、『あなたは5秒で熟睡できる!』(松原英多/ロングセラーズ)を手にとってもらいたい。不規則な生活を送っているからこそおすすめしたい眠り方など、さまざまな睡眠にまつわる方法を教えてくれる。

 なんとか眠れたと思っても、その朝がとてもつらいと感じているのなら、それは眠り方が間違っていると、著者は語っている。睡眠や人間の行動は前後の動きと深いつながりを持っている。だからこそ、夜に眠れないと感じているのなら、昼の行動に少し注意を向けてみることをおすすめしたい。今まで気にしていなかったことが、実は不眠の原因になっている可能性もあるのだから。また、眠りに入りづらいと感じている人のためのアドバイスも本書の中に載っている。眠りたいときに、眠気を起こす方法や、自分への簡単な催眠方法まで教えてくれるのだ。もし、明日大切な仕事があってきちんと眠りたいと考えているのなら、ぜひ参考にしてみることをおすすめする。

 眠ることはできたとしても、なかなか熟睡できず浅い眠りに困ってしまう人も多い。眠りが浅いからこそ、何度も夜中に目が覚めてしまったり、夢を見て疲れてしまうのだろう。そこで、本書では自分の心の中の「欲」を満足させるために大切なことや、眠った後どのタイミングで起きればよいのかという部分を教えてくれるのだ。朝、気持ち良く目覚めるためには、「レム睡眠の直後」に起きると良いといわれている。短時間睡眠だとしても、悩む必要はないのだ。人それぞれ睡眠のリズムや生活が違うため、眠る時間やその中でレム睡眠になる時間が早い人も遅い人もいる。自分なりのリズムを掴むことができれば、翌朝気持ちよく起床できるだろう。また、なかなか夜眠れないからこそ、「仮眠」を取って、帳尻を合わせている人も多いのだ。そういった人たちのための、仮眠方法やそのタイミングなども著者は細かく書いてくれている。日中のハードなスケジュールは、合間で取れる休憩の中で、きちんと仮眠をしておけば乗り切れるのだ。この質の良い睡眠によって、「賢脳」を作り出せると著者は考えているのだろう。

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 そして、睡眠不足が響いてくるのは、仕事面だけではない。休みの日に身体を動かそうとする場合、しっかり眠れていないと本来の力が出せず、もどかしい思いをしてしまう機会もあるのだ。本書では、体力を回復するために大切な眠り方や「健康的な体」を作る睡眠方法も紹介してくれている。また、「記憶力を活性化」させるための眠り方も紹介されているため、きちんと理解し実践してみることで今まで以上のパフォーマンスを発揮できるはずだ。また、年を重ねていくほどに夜手洗いに立ってしまう機会も増えるだろう。もしくは、小さな子どもを持つ親は「おねしょ」などで悩んでいる人も多い。その対策もきちんと載っているので、身近に悩んでいる人がいた場合は、ぜひ参考にしてもらいたい。

 睡眠とは、人生の3分の1にも匹敵するものだ。しっかりと眠り気持ちよく起きたい…そのための手助けをしてくれるのが、本書になる。自分の睡眠の仕方や生活リズムを見直すきっかけになり、健康的な生活に一歩近づく機会にもなるからこそ、この本を手に取ってみると安心感を覚えるだろう。

文=方山敏彦