年賀状デザインに新提案! 話題の「アンビグラム」であっと驚かせよう
公開日:2018/11/30
少しずつ年末の足音が近づいてきましたが、皆さんはお正月の準備といえば何が思い浮かぶでしょうか? 大掃除、おせち作り、年末ジャンボ宝くじを買うという人もいるかもしれません。慌ただしい年末が来る前に、できることは早めに準備しておきたいところですが、毎年後回しになってしまいがちなのが、年賀状です。
年賀状と聞くと腰が重く、面倒に思う人も多いのではないでしょうか。毎年宛名を書くだけの流れ作業のようになってしまっている人もいるかもしれません。そんなあなたにおすすめなのが、今大注目されている「アンビグラム」です。アンビグラムとは、文字を180度回転させたり鏡像にしたりするなどして見方を変えても、同じ言葉(あるいは異なる言葉)に読み取れるようにデザインされたもののことです。
百聞は一見にしかずですね。本稿で紹介する書籍『つくろうよ!アンビグラム』(野村一晟/飛鳥新社)の表紙をご覧ください。
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なんと、ひっくり返しても「つくろうよ!アンビグラム」と読めますね。初めてご覧になった方は、さぞかし驚かれたのではないでしょうか。「つくろうよ!」と言われても、「こんなの難しくて無理…」と思ってしまう人もいるかもしれません。しかし、本書の冒頭で著者は断言しております。「この本を読めば、あなたも絶対にアンビグラムがつくれるようになります」と…!
本当かなと思いながらも、私もアンビグラム作りに初挑戦してみることにしました! 以下、手順を簡単にご紹介いたします。
■アンビグラムのつくりかた
本書の1章「基礎編」には、「さかさにすると同じ言葉になるもの」と「さかさにすると違う言葉になるもの」の2種類のつくりかたが載っています。「違う言葉」は意外性を狙えるかわりに少し難易度が上がるようなので、まずは「同じ言葉になるもの」をつくってみました。
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詳細な説明は省きますが、まず同じ言葉を上下に並べて、重ね合わせます(写真左上)。次に、共通しているところをえんぴつで太く書きます。そしてあとから、共通していないところを目立たないように細く付け足します。重なった文字の、共通しているところとしていないところで書き方を変えるというのがミソですね。
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えんぴつの下書きができたら、ペンでふち取りします。この段階では修正ペンを使ってもOKとのことです。それらしくなってきましたね。ひっくり返してみて確かめ、微調整していくのが楽しいです。
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最後に別の紙を載せて転写し、塗りつぶして完成です! 「ら」は「さ」をひっくり返して転写することで、手間を省けます。さて、これをひっくり返してみると…。
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ちゃんと「さくら」と読めますよね? 個人的には出来栄えにとても満足できました。誰かに見せて自慢したい気持ちになりますね。それに、非常に短い時間で、あの難しそうなアンビグラムが簡単にできてしまいました。そして、調子に乗ってこんなも作ってみました…。
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私の名前、「やまだまや」です。「やまだまや」は回文になっているので、なんと回文とアンビグラムのコラボレーションを(勝手に)実現させてしまいました。これで、左から読んでも右から読んでも、ひっくり返してもすべて「やまだまや」です。
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初心者の私がこんな風に思いつきでつくれてしまうほど、本書の説明はわかりやすいです。本書は書き方や詳細なテクニック・コツを教えてくれるだけでなく、「アンビグラム作品集」が載っていたり、困った時に使える「アンビグラムにしやすいひらがな50音リスト」も付いていたりと、充実の内容です。
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さらにありがたいことに、年賀状デザインがダウンロードできる特典付きなので、これから出す年賀状に一風変わったアンビグラムを手軽に取り入れられ、受け取った相手が喜ぶこと間違いなしです。もちろん、本書でつくり方を覚えてオリジナルのメッセージを書いて送るのも、良い年始の挨拶になるでしょう。あなたもアンビグラムで、楽しい年賀状作りを始めてはいかがでしょうか。
文=山田麻也