ドラマ「僕らは奇跡でできている」プロデューサーに聞く、ラストの見どころ「一番のサプライズはやっぱり、一輝です」

エンタメ

公開日:2018/11/30

 高橋一生さんが演じる動物行動学講師・一輝と周囲の人々を描く火9ドラマ「僕らは奇跡でできている」(カンテレ・フジテレビ系)。一輝との関りを通して、自分自身と向き合ったり、仕事や人間関係について考え直したりと、登場人物たちのさまざまな変化が描かれている終盤。今週放送された第8話は、山田(戸田恵子)が、一輝の母であることを隠して家政婦として相河家にやってきた理由や、一輝がタコを嫌いになった原因などが明らかに。

 来週放送の第9話では、急に会議が入ってしまったという鮫島教授(小林薫)に頼まれ、一輝が代講を務めることに。また、一輝に進路を相談したいと琴音(矢作穂香)が研究室を訪れる。鮫島も琴音も自分の申し出を断って一輝を選んだことに樫野木(要潤)は複雑な思いを抱く…というストーリー。

 残すところあと2回。ラストに向けての見どころを、このドラマの仕掛け人ともいうべきチーフプロデューサー・豊福陽子さんにうかがいました。

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――終盤になるにつれて登場人物たちの心境や行動に変化が見えてきました。ラストに向けてどんな展開になっていくのでしょうか?

「このドラマは一輝が春から大学講師になって半年経ったところからスタートしました。一輝が無自覚にまいた種がいろんな人の中で芽吹いていって、どんなふうに花開いていくのか、が終盤の見どころです。そして、一輝が周りの人に影響を与えていると同時に、一輝自身も変化しているところがあるんですね。8話の山田との話もそうですが、自分がその人とつながっていくために、何かをするか、どう言葉にするか…っていう、今までにはやってこなかったことを一輝が考えるようになった。それは“成長”とは違うと思うんですけれど、見ている方が“一輝、頑張れ”って応援したくなるような、微笑ましくも楽しめる、前向きな物語になっていると思います」

――第8話以降、樫野木先生のプライベートや過去に何があったかにも触れていきますね。

「樫野木はコメディリリーフ的な存在でありつつも、どこか鬱屈としているところがありますよね。彼もかつてはフィールドワークが大好きで、一輝的な生き方をしている人間だったんだけど、とあることがあって今のような昇進、評価を求める生き方にシフトした。でもそんな樫野木の前に、ある種かつての自分のような一輝が現れ、やがて彼の中にふたをしていたものが開いてしまって…というところが9話。そうはいっても“じゃあ、俺も相河先生のようになるよ”って急に変われるものでもないでしょうし。樫野木が樫野木らしくなるために、どうなっていくのか? 注目していただきたいです」

――“チェインストーリー”も話題の沼袋先生は、本編ではどうなっていくのでしょう?

「沼袋は一輝が自分をちゃんと見てくれていることに気付いていて、とても嬉しいと思っているんですね。会話をすることはないけれど、学生たちが一輝のアリについての講義をちゃんと聞いているのを見て、自分も面白く伝えるためにはどうすればいいか、沼袋は沼袋なりに葛藤もしている。その方法を探っていたのが6話の、みんなが相河家に集合した頃。一輝からカメのジョージを紹介されたんですが、夜なのでジョージはお椀の中に頭を突っ込んで寝ていたんです。そうすることで“落ち着くんでしょうね”と一輝は言って、そこでリスの橋に屋根を作ることを思いつきますが、実は沼袋もそこであることを思いて、行動に移していくんです」

――いろいろな出来事や言葉がどんどんつながっていきますね。進路に悩んでいる学生たちにも注目しています。

「“相河みたいになりたい”と言いながら、やりたいことが見つけられない新庄(西畑大吾)を筆頭に、学生たちも、一輝に種をまかれた人々です。彼らも彼らなりのちょっと面白い道を見つけていくでしょう。でも、一番のサプライズはやっぱり一輝です。8話の最後に“一輝どうしたの?”っていう場面があったと思うんですが、そこにももちろん一輝の見つけた新たな興味の対象があります。“突拍子もない”っていう言葉が似合うことになりそうですが(笑)、どうぞお楽しみにしていてください」

 一輝はもちろん、魅力的な登場人物たちはどうなっていくのか? “チェインストーリー”も含めて目が離せない“僕キセ”。12月4日(火)発売の公式スペシャルBOOKには、豊福さんら3人のプロデューサーが、本作誕生の経緯やエンディングクレジットへのこだわりを明かす座談会も収録。高橋一生さんが今作への思いを語るロングインタビューや、一輝の休日をイメージした完全撮り下ろしグラビア、ドラマ撮影現場のオフショットのほか、河野圭太監による制作エピソード、生き物図鑑などを収録。さまざまな角度から“僕キセ”の世界に迫ります。

 通常版のほか、撮り下ろし写真(書籍未掲載カット)による2019年1月~12月用の卓上カレンダー付の限定版もドラマ放送期間中に同時発売。こちらもご期待ください。

■ドラマ「僕らは奇跡でできている」
カンテレ・フジテレビ系 全国ネット
毎週(火)夜9時~9時54分
出演 高橋一生 榮倉奈々 要潤 児嶋一哉 西畑大吾(なにわ男子/関西ジャニーズJr.) / 田中泯 / 戸田恵子 小林薫

書籍 僕らは奇跡でできている SPECIAL BOOK
12月4日(火)発売  発行/KADOKAWA
通常版(書籍のみ) 1512円(税込)

Amazon.co.jp限定版(書籍+卓上カレンダー)2894円(税込)

■表紙イメージ(通常版、限定版)



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