11月30日（金）にツイッター発のコミック『隣の席の子がフォロワーさんな件について』がKADOKAWAから発売された。同作品は豆村ケイタロウさん（@mamekei225）が2017年12月にツイッターで第1話を投稿したところ、たちまち7万4千RTの大反響となったところからスタート。それから約1年間ツイッターでの連載を経て、ついに書籍化。待ちわびた多くのファンから喜びの声が上がっている。

　主人公・七瀬若道（17歳）はイマドキの男子高校生。しかしウラの顔は、腐男子同人作家「七輪」として絶大な人気を集めている。

　そして奇しくも、学校で彼の隣に座っている吉野さん（腐女子）は、七輪の熱烈フォロワー。若道はオタ活動について学校ではいっさい明かしていないため、吉野さんも若道が七輪であることを知る由はない。絶対にバレたくない若道だが、吉野さんは同人イベントのブースに足繁く訪れては、必死に七輪さんに会おうとする……。

　若道は果たして、バレずに青春を守り抜けるのか――!?という、ハラハラドキドキのオタ活コメディである。

　本作品の見どころは多々あるが、活目すべきは吉野さんの筋金入りの腐女子っぷりである。クラスでじゃれあう男子に親友BLを見出してニヤけ、同級生と男友達の会話を深読みして「付き合ってんのかなコレ？」と興奮したり、クラスメイトにフランクフルトを食べさせて悶絶したりと（その意味はお察しください）、感受性豊かに腐女子高生ライフをエンジョイしている。

　他にも、敬愛する七輪さんとの逆カプ（好きなキャラは同じなのに受け攻めの組み合わせが異なること）に激しく動揺したり、ハマったカップリングが激しくマイナーで供給量の少なさに絶望したり、年末のクラス会を「あ、私用事（冬コミ）あるんで」と即断わったりと、腐女子・腐男子なら少なからず共感してしまうネタが随所に散りばめられていて、意味がわかる者はニヤニヤがとまらない。

　書籍版では多数の描き下ろしのエピソードに加え、ツイッターでは明かされていない「エピローグ」が収録されている。果たしてバレたのか、バレなかったのか。ツイッターを欠かさず見ていたというケイタロウさんの熱烈フォロワーも、その目で二人の結末を確かめてみてはいかがだろうか。

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★豆村ケイタロウさんは別名義で「ビーボーイP！」でも連載中！
「はにかみを解け」https://comic.pixiv.net/works/5136