高橋一生さん演じる動物行動学講師・一輝と周囲の人々の日常を描く火9ドラマ「僕らは奇跡でできている」(カンテレ・フジテレビ系)がついに来週で最終回。今週放送の第9話で、樫野木(要潤)から強烈な一言を投げつけられた一輝が大学を辞職!？　予想もつかない一輝の今後はもちろん、一輝の撒いた種が、育実（榮倉奈々）、沼袋（児嶋一哉）、新庄（西畑大吾）、琴音（矢作穂香）ら学生たち、それぞれの人物の中でどんなふうに花開いていくのか…最終回も一言一句まで目が離せません。

　そして、第9話放送と同日4日には「僕らは奇跡でできている」公式のスペシャルBOOKも発売。“一輝の休日”をテーマに動物園を中心に行った撮り下ろしグラビアやオフショット、高橋さんコメントと共に振り返る中盤までのストーリー、生き物にまつわる名セリフを収録。ほか、3人のプロデューサーによる座談会、チーフ演出を務める河野圭太監督のインタビューでは、“役者・高橋一生の魅力”や橋部敦子さんの脚本力、撮影エピソードの数々が紹介されています。なお、Amazon限定版は、本書未掲載の撮り下ろし写真12点で構成した卓上カレンダー付。

　高橋一生ロングインタビューでは、高橋さん視点による“相河一輝”像や「ウサギとカメ」の解釈のほか、このドラマを通して自身に起こった変化や発見についてが語られていて読みごたえ十分。ラストに向けての演技プランについてのコメントを紹介すると――

「『そのままで』とは思っています。『変わった』ことが表に見えてくるようなものが書かれているのであればそうやりますが、橋部（敦子）さんはそうは書かれないような気がしているので。あくまで、日常を書いていかれると思うんです。相河一輝という人間が進んで変わっていく、という過程を見せる作品でもないですし。なんとなく日常が過ぎていって、実は内側ですごくダイナミックなことが起きているけれど、それは表には見えない、ということをたぶん橋部さんは書かれると思います。これといって何が起きるわけでもなく、一輝を中心とした、周りの人たちの、たしかにある日常。それ以上でもそれ以下でもないものが、ただ淡々と起きていく。その中にドラマティック性を見出すのはたぶん、観ている方々なんです。観ている方が、一輝の内側に起きたことにダイナミック性やドラマティック性を見出だしていったり、周りの人の変わっていく姿や気付きを得る瞬間を観て、楽しんだりするドラマなんだと思います。

これだけは一つ言えますけれど、“稀有なドラマ”だと思う。チャレンジングだと思います。テレビにはいろいろな観方があって、ご飯を作りながら観る方もいらっしゃるはずです。けれど、そんなふうに片手間で観ていた人が、僕らが意図していないある瞬間に、『えっ⁉　今何て言った？』と引き込まれるようなドラマではあると思います。そういうことを橋部さんが書いてくださっているんだから、僕はそれを楽しくやる。そして、自分として気持ち悪くなくやる、ということ。結局はそこへ戻っていくんだと思います」

　と高橋さん。他にも役の“中の人”として心掛けていることや、役者としての自分は生き物で例えると何タイプか？　など、現在進行形の思いがリアルに伝わってくる内容になっています。知れば知るほど、心に沁みる“僕キセ”の世界をより楽しめるこの一冊。ちなみに、グラビアページの中には奇跡的にも結末のヒントとなるあるものが…お手持ちの方はぜひ見つけてみてください。

■ドラマ「僕らは奇跡でできている」
カンテレ・フジテレビ系　全国ネット
毎週（火）夜9時～9時54分
出演　高橋一生　榮倉奈々　要潤　児嶋一哉　西畑大吾（なにわ男子/関西ジャニーズJr.）　/　田中泯　/　戸田恵子　小林薫

書籍　僕らは奇跡でできている SPECIAL BOOK
12月4日（火）発売　　発行／KADOKAWA
●通常版（書籍のみ）　1512円（税込）

●Amazon.co.jp限定版（書籍＋卓上カレンダー）2894円（税込）

■表紙イメージ（通常版、限定版）

（C）カンテレ

■カレンダー画像

（C）カンテレ

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