子供を世界のトップ1%に育てる! AI時代を生き抜くために親ができる事
公開日:2018/12/18
今後、AIやIoT技術の進歩で様々な自動化が進むと、一部の仕事は機械に代わられてしまうと言われている。私たちは、子どもたちが将来をたくましく生き抜くために、今のうちからどのような力を養ってあげられるのだろうか。
『世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45 地方公立→ハーバード合格! どこの国、会社でも活躍できる子の育て方』(廣津留 真理/幻冬舎)は、これまでのブランド志向的な有名大学特化型の勉強スタイルは「化石化した教育」となり、今後は通用しなくなると言い切る。そして、これからのグローバル標準の教育は、制約のない家庭でのマネジメントによって行われると語っている。
本書は、家庭中心のマネジメントを生活編、学習編、英語編の3カテゴリーに分けて示している。本記事ではその一部を紹介したい。
学習編では、「1万時間の法則」について説明がなされている。学業でもスポーツでも芸術でも、何か特別なスキルを極めようとするには最低でも1万時間の学習が必要だという説だ。1万時間といえば途方もない数字のように思える。しかし、本書に書かれてあるとおり1日3時間の10年分だと考えてみると、例えば2歳のわが子にバイオリンを毎日3時間習わせたとして、12歳でかなりの仕上がりになると考えられる。簡単なことではないが、非現実的ではないだろう。
グローバル時代に自らの個性を活かして活躍するには、人と違った自らのオリジナリティである“得意”を作る必要があります。
得意技をもつということは、コンピュータに打ち勝つこと…つまり、未来を生き抜く力に直結する。
本書では、このために親ができる様々なことが示されている。例えば、「リスクを取れる子どもに育てる」という意識をもつことが、その一つだ。生活編では、次のようなことが書かれている。
AIやIoTの登場によって、社会の変化はより急速になり、先行きが見通しにくくなる。そんな未来をたくましく生きるには、失敗を恐れないで好機をものにする行動力や勇気が必要になる。親は、子どもの「これをしてみてもいい?」という好奇に、肉体的危険がない限り、「いいよ」と後押ししてあげる姿勢が重要となる。
逆に親として避けたい言動は、子どもの失敗を都度叱ることだ。叱られた子どもは萎縮して、チャレンジ精神を閉じ込めてしまう。得意を伸ばすことができなくなり、将来を生き抜く力が養われなくなる。
1万時間は“極める”最低限の時間…つまり得意技習得のスタートラインとなる。親は、子どもがその時点で安住せず、さらに高みを目指すよう、丁寧に熱をもってマネジメントしていく必要がありそうだ。
文=ルートつつみ