ボーナスが少なくても「世の中お金じゃない」と思ったらダメ!? 金運が下がる何気ない行動
更新日:2018/12/21
おめでとうございます! この本を手に取ったあなたは、すでにお金持ちになることが約束されています!
『なぜか神様が味方する すごい!金運の引き寄せ方』(田宮陽子/PHP研究所)は、このような1文から始まる。この部分を読んでいきなり「ヒャッホウ~! これでお金持ちになれる〜っ!」と手放しで喜べる人は、きっと少ない。「本当に?」などと、半信半疑な人も多いのではないだろうか。
しかし、そんな風に考えてしまうことは、本書によると「お金のメンタルブロック」がかかった状態。ブロックは、親や身近な人から何気なくかけられてきた「お金に対する否定的な言葉」によって、どんな人でも大なり小なり形成されてしまうらしいが、このブロックのせいで、お金がたくさん入ることを、自ら無意識に避けるようになるのだそうだ。
本書には、この「お金のメンタルブロック」のはずし方をはじめ、お金に対しての考え方、お金を呼び込むちょっとした生活習慣など、遠ざかっていたお金の流れを一気に自分へ向けるためのヒントが多数掲載されている。
本書の著者であるエッセイストの田宮陽子さんは、雑誌・書籍の編集者時代にいわゆる「成功者」と呼ばれる人物たちを1000人以上取材。たくさんのお金持ちを間近で見てきたからこそ導き出された、お金や運の引き寄せ方などが大人気だ。毎日更新される公式ブログは、1日平均27万と驚異的なアクセス数を誇り、アメーバ人気ブログランキングでも「占い・スピリチュアル部門」で堂々1位を獲得している。
そんな著者が「知りうるかぎり」のお金の法則をまとめたという本書には、万年金運に悩む筆者にとって「どうりで自分にはお金が入らないわけだわ…」と納得することばかり。その中でも2章「『豊かで幸せなお金持ち』が絶対にしない10のこと」から2つ紹介したい。
■「お金の悪口」を絶対に言わない
「お金より仲間が大事」「世の中、お金じゃないよね」そんな言葉を何気なく使った経験はないだろうか。一見するとちょっといい言葉風だが、お金を他のものと比べたり、お金のことを後回しにしたりすることは、本書によれば「お金さん」への悪口であり、失礼な行為。自然とお金も遠ざかっていくのだそう。「お金も仲間もどちらも大事」など、お金を大切に話す人にお金は流れてくるというから早速実践したい。
■「ムダなもの」は、徹底して買わない
100円ショップでついカゴに入れた買うつもりのなかったもの。セールで「いつか着るかも」と買った洋服。こうしたいわゆる「ムダなモノ」からは「ムダな波動」が出ていて、そんなモノに囲まれるうちにムダ使いをしないと暮らせない人間になってしまう。「本当に必要なモノだけを買う」というのは金運を上げる基本的なルールで、世の中のお金持ちも習慣にしていることが、研究でも明らかになっているそう。
本書のテーマは「お金」だが、書かれている内容は仕事や人間関係などさまざまなことに通じることが多い気がする。ただのお金持ちじゃなく、「豊かで幸せなお金持ち」になるために、本書で自分の何気ない行動を振り返ってみてはいかがだろうか。
文=吉田 裕美