ハワイはゆるり、のんび~り楽しむ! 年末年始、行く人も行けない人も必見の最新ガイドエッセイ
更新日:2018/12/14
ハワイに通いだして約30年。ハワイガイド本の第一人者として人気の著者赤澤かおりの12冊目のハワイ本は、ガイドとエッセイが一体化した、新スタイル!
長い間、通い続けてきたハワイの好きなこと、ものをメモしてきたノートをもとにした赤澤かおり的ハワイロングセラーと、今年9月に急遽取材を決行し、最新のハワイも網羅。今までずっと愛し続けてきたハワイと、進化をし続ける新しいハワイの両方ががっつり詰まった内容になっている。
とはいえ、ゆるハワイ好きに絶大に支持されている著者。文章のトーンは、今まで以上にゆる~っと、まるで本人が目の前で旅のおみやげ話をしているかのようなトーン。あるいは、ともに旅しているかのようなウキウキとしたライブ感と心地よさがある。
ハワイ不足の解消法、好きな場所、ホテル、ヴィンテージのもの、眺め、スーパーで買い物するもの、お気に入りのレストラン、ハワイの歴史とヴィンテージのものなど、ハワイアンプリントにも精通した著者のセレクトした、ポップでキャッチーでかわいいハワイがずらりと並ぶ様は、どのページをめくっても圧巻!
また、著者が好きだというダイヤモンドヘッドの眺めやサンセットは何度も同じものを撮影してはアルバムに収めてきた著者のハワイへの熱い愛を感じるもの。好きな場所へ通い、好きなもの、ことをノートに綴り続けて30年余り。ここにようやく一冊の形となった。
年末や春休みにハワイへ出かける予定のある人はもちろん、そうでない人も、ハワイに興味がない人も楽しめる旅のエッセイ。ガイドとしてもきちんと使えるようになっている(もちろん地図付き!)のは、さすが編集者でもある著者の作品だ。
今回の見どころのもう一つとしては、すべての写真が著者によるもの(本人が写っているのは友人あるいは担当編集による)ということだ。インスタグラム@akalohasunnyでも、日々、ハワイや自身が暮らす鎌倉のおいしい、気持ちのいいこと、ものをアップしている著者。その飾らない写真からは、長年ハワイを見つめ続けてきたあたたかな目線を感じることができるだろう。デザインは、2017年まで、雑誌『Meets Regional』のアートディレクターを長年に渡り、つとめてきたtsumuragrafikの津村正二氏が担当。ヴィンテージ好きということでつながった著者とデザイナーとの新境地もまたこの本の新たな見どころといえる。
赤澤かおり
料理、旅、暮らしまわりの雑誌や書籍を中心に活躍するフリーライター、編集者。ハワイを旅して早30年。今も時間ができるとハワイへと出かける日々。ユーズドのアロハシャツとムームーをリメイクした服と雑貨のブランド『Aloha Tailor of Waikiki』を主宰。著書に『ハワイアン・プリント・ブック』、共著に『THIS IS GUIDE BOOK in Hawaii』『LOCAL HAWAII』ほか多数。