『HUNTER×HUNTER』休載期間に考察!「暗黒大陸」で回収されそうな3つの伏線

マンガ

更新日:2020/5/7

【伏線その3】主人公・ゴンも、暗黒大陸の出身…!? 母親も判明…!?

 主人公のゴン=フリークスは、29巻306話で、敵のネフェルピトーが、ゴンの師匠・カイトを助ける約束を破ったことに激昂し、驚異的なスピードで自分自身を成長させるという人間離れした能力を発揮しています。この異常な成長が可能だったのは、ゴンも暗黒大陸の生命体と関係があるからではないでしょうか。

 33巻、344話には『新大陸紀行』という暗黒大陸の冒険記が登場します。そして、この本の著者はドン=フリークス。ゴンと同じファミリーネームを持っています。つまり、ドン=フリークスがゴンの血縁だとしたら、前述のアルカのように、ゴンの能力にも暗黒大陸の生命体が関係している可能性がある、ということです。

 ジンは、暗黒大陸の5大災厄のうち「ガス生命体アイ」と「人飼いの獣パプ」の犠牲者はこちらの世界でも見つかっている、と話します。ガス生命体アイの犠牲者がアルカならば、人飼い獣のパプの犠牲者がゴン、ということもありうるでしょう。

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 また、ゴンは産みの母も明かされていません。もしかすると母親が「人飼い獣のパプ」の犠牲者で、その能力がゴンに遺伝しているという可能性もありますし、ドン=フリークスが「男」という記載がないことから、ドン=フリークス自身がゴンの母親であるという線もないとはいえません。いずれにせよ、フリークス家もゾルディック家同様に、暗黒大陸と浅からぬ関係があることは確かです。目的地到着後、ゴンの能力の秘密や母親が判明するのではないでしょうか。

 ほかにも、ジャイロの目的、センリツが探している「闇のソナタ」、流星街で旅団が見つけたカセットテープなどなど、回収されていない伏線が多数存在します。もしかすると暗黒大陸ですべて回収される可能性もありますが、逆にすべてスルーされるかもしれません。とにかく情報量の多い作品で「繰り返し読んでなきゃ見落としちゃうね」という伏線も多いのですが、連載再開を待つ間、ちりばめられた伏線に注目して読み返してみてはいかがでしょうか?

文=ますだポム子(清談社)