『ヒルナンデス!』で人気の家政婦マコさんの絶品レシピ! アヒージョやハンバーグも、ポリ袋1つで完成!
公開日:2019/1/24
料理をする時に、洗い物や後片付けのことを考えると作る前から憂鬱……という人は多いはず。筆者も料理は好きだが、洗い物は正直めんどくさい。そのため普段は極力ものを汚さずに調理しようとかなり気を遣っている。そんな筆者のような人にぴったりなのが、「ポリ袋」を使った調理法。最近は人気バラエティ番組『ヒルナンデス!』などでも紹介され、人気が急上昇している。
だが、間違った使い方をすると袋が溶けてしまい危険だという事実もある。『予約の取れない家政婦マコのポリ袋でつくりおき』(mako/ワニブックス)には、そんな危険と不安を払拭してくれるポリ袋の正しい使い方、そして作り置きできる幅広いレシピが分かりやすく掲載されている。
本書によると、まず「ビニール袋」は耐熱温度が低いため、必ず「ポリ袋」を使用する必要があるとのこと。そしてポリ袋にも2種類あり、低密度の方では高温に耐えられない。高密度のポリ袋を使用する、というのが必須条件だそう。ネットで「加熱 ポリ袋」で検索すると出てくるとあったので、早速その加熱用ポリ袋(高密度ポリ袋)を購入した。
今回は、最近Twitterでも人気の「アイラップ」を購入してみた。-30度~120度と、対応している温度帯もかなり幅広い。早速、これを使ってレシピを見ながら実践してみようと思う。
■「キウイと鶏の胸肉ステーキ」(P.30~P.31)
1つめは、「キウイと鶏の胸肉ステーキ」。ポリ袋にキウイを入れてよくつぶし、鶏むね肉の表面をフォークで突き刺し塩コショウをしたものを加えて15分漬け込む。そこに醤油、オイスターソース、にんにくすりおろしを加えて空気を入れながら袋をしっかりと結び、爪楊枝で数か所穴をあけて耐熱皿にのせて、500Wのレンジで6分加熱すれば完成。
ポリ袋で調理することで、水分が蒸発せず肉がしっとり。キウイの効果もあり、むね肉とは思えない柔らかさに仕上がっていた。また、ソースもキウイの酸味がほどよく抜け、フルーティーな甘辛い味がむね肉との相性抜群!
■「チーズin煮込みハンバーグ」(P.44)
2つめは、「チーズin煮込みハンバーグ」。ポリ袋に合いびき肉、玉ねぎのみじん切り、パン粉、卵、塩コショウを入れてよく混ぜて下方に寄せ、肉だねにピザ用チーズを包み込む。ケチャップ、中濃ソース、トマトジュースを加えて袋の空気を抜き、上部をしっかりと結んだら、湯を沸かした鍋で30分加熱する。加熱時にはポリ袋が鍋底に直接触れないよう、耐熱皿を敷いた上にのせる。
焦げ目はつけなくて大丈夫なの?と思ったが、肉の旨みをしっかりと閉じ込めた絶品ハンバーグが完成した。ボウル等を汚さずポリ袋の中で完結するため、洗い物が非常にラクなのもありがたい。ソースを変えて、いろいろな種類の煮込みハンバーグを作ってみたい。
■「タコとキノコのアヒージョ風」(P.54)
最後は、「タコとキノコのアヒージョ風」。ポリ袋に茹でダコ、マッシュルーム、しめじ、オリーブオイル、塩、おろしにんにく、鷹の爪、パセリを入れてよく混ぜ、空気を入れて袋の上部をしっかりと結ぶ。あとは爪楊枝で数か所穴をあけ、耐熱皿にのせて500Wで3分加熱すれば完成。
オリーブオイルを入れてポリ袋内で調理なんて……と正直かなり怖かったが、きのこから出る水分で思ったほど温度が上がらないのか、問題なく仕上がった。普通にアヒージョを作るとまわりに油が飛ぶなどして掃除が大変になりがちだが、この作り方ならそんな心配もいらない。少ない油で一度にたくさん作れるので、みんなでわいわい食べたい時にもとても重宝しそう。
ポリ袋内で調理することで食材が持つ旨みや水分を逃さないため、どの料理も素材の良さをしっかり引き出すことに成功していた。この『予約の取れない家政婦マコのポリ袋でつくりおき』のレシピはどれもポリ袋の中で完結するため、下準備をして袋のまま冷蔵・冷凍しておけば、使いたい時にそのままレンジや湯せんにかけるだけでおいしい料理が完成する。
洗い物や片づけの手間が減り、作り置きの容器としての役割も果たしてくれるポリ袋。こんなに作り置きにも適したアイテムは、なかなかない。
調理・文=きこなび(つきのんキッチン)